ミャンマーの児童法、国の幼い子供たちを保護していない

3歳から4歳くらいに見える子どもを女性が叩くのを、通行人は同情、非難、困惑の目で見る。痩せて、汚れた男の子が泣いている。子どもを保護したくて母親を叱る介入者もいる。ついに女性は子どもを引きずっていく。通行人は歩いている。
「子供が物乞いしに行くことを拒否したため、母親が息子を叩いた」とある目撃者は述べた。
それはヤンゴンの路上で一般的な光景である:10から11歳の年齢の子どもが、後ろに小さい子供を連れて物乞いをし、また頭に載せたトレイから雀の粒餌を販売している。ある歩行者は、そのまま通り過ぎ、ある歩行者は、手にある少額のお金を彼らに握らせる。
「ソーシャルメディアでそれらの子どもたちの生活に関して読んだ後、私は何か与えなければならないと感じた。彼らは、彼らの主人に物乞いから作るお金を渡すことができなかったら叩かれる」と同問題に関わるようになった土木技術者のKo Moe Kyaw Aungは述べた。
「しかし私は、彼らにお金を与えることは一時的な解決にしかならないことを知っている。真に彼らを助けることは非常に困難である。警察にこれらを報告することが役立つかどうか明確でない」。
ミャンマーは1991年に子どもの権利に関する国連条約に署名し、関連する法律が2年後に制定された。1993年の法律の66条項(c)に基づいて、子どもに物乞いさせた両親や保護者は、2年間の懲役または10,000チャットの罰金、又は両方を科されることがあると、子どもの権利を支援するために無料のサービスを提供しているYadana Mettaの上級抗弁人であるDaw Thet Thet Wahは述べた。
「私は何人の子どもたちがこのような状況にいるのか分からない。いくつかのケースでは、彼らの両親は法律を知らない。しかしいくつかのケースでは、彼らは法律を知っている」と彼女は述べた。
「法律は法文に記載されているが、それで子どもを保護することは出来ない。実際、子どもたちは法律に基づき罰せられている。ストリートチルドレンが窃盗するということは事実である。あるケースでは、警察は、Hlaing Tharyarでの窃盗で逮捕された子どもに、Insein, Shwe Pyi Thar、そのほかの地区での窃盗も認めさせた」。
Lower Pazundaungに位置するYadanar Metta 孤児院の20人の子どもたちは、栄養がある粥を食べる。彼らは4時まで毎日センターで過ごす。
何人かのストリートチルドレンは、見捨てられるか、家から逃げ出した子供たちである。孤児や捨て子は、一時的な保護のために社会福祉局に行くことができる。調査の後、ソーシャルワーカーは、子どもたちを彼らの家族のもとに返したり学校に行かせたりすることができると、Hnget Aw San Youth Training Schoolの校長U Aung Soe は述べた。
ストリートチルドレンは、食べ物と教育を受けることができるボランティア団体が運営するデイセンターに行くことができる。プログラムは政府とNGO団体によって提供されているが、数はとても少ない。
「法律の下では、子どもたちは2つのグループに分類される:孤児と、犯罪で訴えられている子どもたちである」とU Aung Soe は述べた。
「孤児は学校に出席し十分に食べることができるが、彼らは家族との生活を望んでいる。私たちはセンターが養育もできる法律の改正を望んでいる。そうすれば、彼らは孤児院に行くのではなくコミュニティー内で世話することができる。それは、ある種の家族との生活を彼らに提供できることになる」。
(Myanmar Times 2015年 10月9日版 第6面より)