ヤンゴンの建物は、高層建築開発により、市の地下から引いている前例のない水量により脅かされており、増加する需要に見合うための代替方法の検討を当局に促している。
ヤンゴン開発委員会は、約1億3,500万ガロンの水を毎日市内で供給している。
しかし、ヤンゴン住民の消費はこれの約2倍であると、高層建築品質管理委員会の会長U Khin Maung Tintは、ミャンマータイムズの独占インタビューで話した。
委員会は建設省の下で、高層建築の設計と建設を監督している。
多くは湖に川、井戸の水に頼っており、それらは無許可であることも多いがYCDCの配水システムよりも便利であると、U Khin Maung Tintは述べた。
現地当局は新しい高層事業に水を供給する余裕がなく、ビルは代わりに自身の井戸管に頼らなければならない。小さな個別の井戸管よりも大きなものがあり、大量の水を必要としている。
これに関する長期的影響についての包括的な調査は行われていないと、U Khin Maung Tintは述べた。彼は、土地が徐々に沈下し、建物の強度と安定性に影響が出ることを恐れている。
「毎日の地下水の消費量は、少なくて3,000万ガロンである。消費量が増えれば増えるほど、町中の建物の安定性に大きな影響を与える」と彼は述べた。
Ahlone地区とKyeemyndaing地区に近い土地は、沈殿した土壌の上に建設しているため、最もリスクが高い。Thein Gyi マーケットとシュエダゴンパゴダ近くの土地は、砂とラテライトの混合であると、U Khin Maung Tintは述べた。
ぎっしり詰まっていて、建設に最も良い土壌は、ヤンゴン北西のHledan とKamaryut地区である。Tarmwe, Mingalar Taung Nyunt, Pazundaung地区の土地もまた、とても良いと彼は述べた。
建物の下部を強化することで、基盤が補強されるが、地下水の利用が上昇した場合、建物の下の土地が沈下するリスクがある。
YCDCは、高層建築開発ディベロッパーとその他の住民に地下から水を引くことを認めるよりも、他の水の供給方法を見つけられれば、問題は解決されると彼は述べ、大規模な調査が必要であると付け加えた。
YCDCは問題を認識し、水供給能力の増加のための新しい貯水池を建設している。これが完成すると、YCDCは毎日住民に4,000万ガロン以上の水を供給できることになると、6月にヤンゴン市長のU Hla Myint は議会で述べた。
CQHPは、地下水の使用が増えていると考えているが、正確な数字は出ていない。正確なデータが収集されるまで、土壌の安定性が低い土地を特定することは難しいだろうと、専門家は述べた。
地下水の使用に関するデータの収集や将来の計画立案を担当する公的な政府機関は、存在しない。ミャンマーの地下水資源は1930年のビルマ地下水法により保護されていたが、現在、法律は適切に適用されていないと、専門家は述べた。
地下水は、地盤沈下より深刻な他のリスクも運んでくると、CQHPの副会長U Salai Myo Myintは述べた。「市の地下からさらに多くの水を引き出す場合、海水が混じり真水を確保することが難しくなるだろう」と彼は述べた。
過度の地下水の使用は水資源を減少させ、地盤沈下と海水貫入が起きると、地質学者のU Soe Thura Tunは以前ミャンマータイムズに話している。
「20年前、深堀井戸がザガイン管区のYinmarpin地区で掘られた。約10年後、井戸は海水で充満した」と彼は述べた。
「これは地上の水が枯渇し、深層で岩に貯蔵された海水が押し上げられたため起きた。海水に囲まれているため、この種の影響がヤンゴンで発生する可能性がある」。
適切に規制されないと、井戸からの水はまた健康に有害である可能性があると、専門家は述べた。
雨を地下に溜めることは出来るが、市内の大部分にコンクリートが敷かれているため、吸収される雨の量は落ちていると、ミャンマーエンジニア協会の中央代表U Khin Maung Maungは述べた。
「代わりに、かなりの量の雨水が川に引かれ、洪水の危険性が増す。地面の中にしみ込む雨水もあるが、地下水の主な供給源となるまでにろ過されるかどうか私たちは知らない」。
マンダレーでは、現地当局は国際パートナーと共に地下水使用のデータを収集することを検討しているが、事業費用が高額であることが判明した。
(Myanmar Times 2015年9月1日版 第10面より)