Hlaing Tharyar 地区裁判所での裁判は、1日40件にのぼる刑事事件を扱っており、証拠の審議や証言審問を行う時間が十分にない
ヤンゴンのHlaing Tharyar 地区裁判所は今年、これまでに1,400以上の刑事事件に圧倒されており、弁護士が同地区で法律関連のサービスを提供している。働きすぎの裁判官は頻繁に、双方からの証言の審問を10分間のみで済ませることができる。
Yandar Myintthar legal Groupからの上級弁護人Daw Thet Thet Warは、地区法廷には7人の裁判官がいて、それぞれの裁判官は時々1日に40件の審問を行う必要があり、1週間で200件にも上ると述べた。
「この地区法廷で今年1,400件以上の刑事事件を審問しており、ヤンゴン管区内の地区の中で最も多い。裁判官は一日で約40件の審問を、通常の業務時間で行っている」と彼女は述べた。
「多くの事件は約10分間のみ割り当てられるが、双方の反対尋問に少なくとも1時間かける必要がある。証拠を調査する時間が不十分であるため、多くの事件が遅れている。1週間に200件の審問を行う裁判官は、それらのどれにも集中することは出来ない」。
Hlaing Tharyar はヤンゴンで最も人口が多い地区で、2014年の国勢調査では687,867人の住民が住んでおり、国勢調査が行われた時点で371,646人の人口だった2番目に大きい南ダゴン地区よりも85%高い。
子どもに関わる事件の専門家である弁護士のU Saline Ye Win Htunは、それらの事件に関与する多くの人は、最低賃金でなんとか生計を立てている、他地域からの移住者である。国の法律に関して、ほとんどが少しの知識しかない。
「国の違う地域から来て、異なる性格を持つ人々が来て共に働くということは、時々問題を起こす」と彼は述べた。
「私たちYadanar Myittharグループは、弁護士を雇う余裕がない人のためにプロボノとして法律支援を提供し、罰則規定、どのように罪を犯すことを防ぐか、警察署で何をすべきか、法廷でどのように振る舞うべきかなどについて教育するよう努力している」。
国民民主連盟のHlaing Tharyar 地区の管理者Ko Htwe Mgは、同地区の事件の多くは、喧嘩、強盗、子どもによる盗難、未成年者に対する性的暴行や、市民と政府関係者の間での訴訟であると述べた。
「他の地区と比べると、悪名高いギャングがHlaing Tharyar 地区には多くいるが、また多くの社会的慈善団体もいる。それらの団体の手助けのおかげで住民は、法的措置の必要性を感じた時に助けを求めに行く場所がある。これは、この地区での多くの事件に貢献している」と彼は述べた。
Yandar Myintthar はHlaing Tharyar での状況を軽減する支援をしているが、リソースには限りがあると、Daw Thet Thet Warは述べた。
「今私たちが出来るのは、弁護士を必要としている人を助けることだけだが、新技術の使用、裁判官の人数の拡大やその他を通じて、過負荷の裁判官を支援するために実行すべきことは何かを考えている。現在から来年の2月の間に、これらの問題を私たち自身で調査していく」と彼女は述べた。
「私たちはまた、法律を破ることを回避する方法や刑法に関して、人々に教育を行う時間をさらに拡大したい。政府、特にHlaing Tharyar 地区には、これらの取り組みについて、私達に協力してもらいたい」。
(Myanmar Times 2015年 8月26日版 第6面より)