弁護士、London Sayadaw事件の不起訴を求める

宗教の権威に背いたとして起訴された5人の僧侶の弁護士は、原告が過去3回の審問に出廷するのを怠った後に、事件が不起訴となるよう働きかけている。
「法廷に出廷できないくらい忙しいなら、なぜ彼は私たちを訴えたのか?」イギリス市民であるため、London Sayadaw(※訳者注:ミャンマーの上座部仏教で長老を意味する敬称)として知られている被告人のU Ottaraは、8月7日の33回目の審問で述べた。
「彼は自身の仕事が忙しい。私たちは宗教の活動で忙しい。彼は私たちにとても重要な起訴をしたため、出廷すべきである。もしも法廷に来ることができない場合、欠席することを法廷に通知すべきだ」。
弁護士が証人に反対尋問を試みるときの、複数回の司法妨害を含めて、弁護側は、不適切な刑事訴訟手続きを指摘した。
この事件はまた、2014年6月にヤンゴンTarmwe地区の僧院で起きた多数の警察官と宗教団体の職員による夜の強制捜索から生じており、論争を巻き起こしている。
この事件は、僧院の代表と創設者が国外にいた時に起き、伝えられるところによると、所有権に関する揉め事がきっかけとなっている。21人の僧侶が最初に逮捕されたが、5人のみが起訴された。
直近の審問で、被告人弁護士の1人であるU Than Tun Aungは、起訴を受け入れる決断に達する前に事件を不起訴とする判断を要求した。
「今日原告は現れなかった。これは初めてではない。彼は3回法廷に出廷することを怠っている。法廷は、彼がとても忙しいことを理由に免除を与えてはいないため、彼は出廷しなければならない。もしも来ない場合、法律により事件は取り下げられるだろう」と彼は述べた。
検察チームのU Sein Mawによると、原告は、彼の代わりに、地域の宗教オフィスの代表を送った。
Tarmwe地区の裁判官U Tin Tun Ooは、起訴を受け入れる前に、その訴えを却下するかどうかについて、2015年8月21日に決断を下すと述べた。
5人の僧侶は、1990年のSangha組織関連法の20/90と罰則規定の295条項(a)に基づき訴えられ、その両方の規定に2年間の懲役期間が設けられている。
(Myanmar Times 2015年8月10日版 第4面より)