ミャンマーのSPA Group、ウェブの透明性レポートでトップに

2015年7月20日、2015年ミャンマー企業透明性レポートが公開され、2014年のトップ企業KBZ Groupに代わって、サージ・パン・アンド・アソシエイツが、今年のランキングトップになった

サージ・パン・アンド・アソシエイツグループは、今年のミャンマー企業の透明性/Pwint Thit Saレポートで、8つ順位を上げ、トップに躍り出た。
同グループは、それぞれ2位、3位で終わったU Zaw ZawのMax Myanmar GroupとU Aung Ko WinのKBZ Groupを抜いた。昨年、KBZ Groupはトップだった。
大手ミャンマー企業100社のウェブサイトについて、環境、健康安全、人権、商行為、コーポレートガバナンスに関して採点し、比較調査された。
レポートは、Myanmar Centre for Responsible Business(MCRB)によって取りまとめられた。レポートは、現地企業の透明性の向上を奨励することを狙いとしているが、実際のパフォーマンス評価ではなく、公開されている情報を採点したに過ぎない。
MCRBによる別のリストによると、サージ・パン・アンド・アソシエイツグループは、FMI AirやYoma Bankといった子会社と不動産開発企業を有している。
レポートの3つの異なる項目の中で、汚職対策でKBZがトップに立ち、組織の透明性でサージ・パン・アンド・アソシエイツグループが、健康安全、環境、人権、土地の項目においては、Max MyanmarとShwe Taung Groupがトップに立った。
昨年のトップテンの企業のほとんどが、順位が変動しただけで、今年も留まった。トップランキング企業の大半は今年も転落していないものの、大幅な改善を行った企業によって追い越されたと報告されている。
公開情報は透明性だとの認識を公にすることで、ミャンマー企業の情報公開を促進することを目的とし、昨年初めて報告が公開された。
「縁故主義と汚職に対する疑念が、ミャンマーのビジネスの評判を落とし続けている」と2015年の報告で述べられている。
「この件は、国内の関係者と、海外の関係者、ミャンマーへの投資や取引を検討しているビジネス、政府や国際金融機関に関係するものである」。
ミャンマーで進行中である経済と政治の重要な改革が成功し、国民の信頼を勝ち取ることが出来るかどうか、ビジネスの透明性を含む透明性が不可欠であるとレポートで付け加えられている。
ミャンマーを牽引する大企業は、ソーシャル・ライセンスの獲得と維持を必要不可欠であると認識し、良いコーポレートガバナンスと透明性に対するコミットメントを表明していると、MCRBの社長Vicky Bowmanは述べた。
「だが依然として多くの大企業がウェブサイトを持っていなかったり、サイトを持っていてもマーケティング情報のみでコーポレートガバナンス情報が少ないことに失望している…ミャンマーの大企業に、非財務情報の報告を義務付ける規制はまだないが、自主的な情報公開は、事業の更なる理解と信頼を得るだろう」。
Bowman氏はまた、石油とガス事業のSMARTとParami and Myanmar Petroleum Resources Limitedを、同事業の中で透明性を先導している企業として強調した。そして、これは採掘事業に限らず、翡翠ビジネスと貿易業にも当てはまると付け加えた。
調査の対象となった100の企業のうち39企業はウェブサイトを持っておらず、ゼロスコアの評価を受けた。
他の40企業は、コーポレートガバナンスと持続性に関する情報が少ないか皆無だった、とMCRBは記者会見で述べた。
(Myanmar Times 2015年7月21日版 第9面より)