コカ・コーラ、ミャンマーの翡翠企業との関係を認める

ソフトドリンク大手のコカ・コーラは、Coca-Cola Pinya Beverages Myanmar(CCPBM)の社長が、米国政府により制裁の対象となっている産業である翡翠の事業をしているXie Family Companyの社長であり、少数株主でもあることを確認した。
「2015年にGlobal Witnessは、Pinya Manufacturingの株主であるDaw Shwe Cynnが、Coca-Cola Pinya Beverages Myanmar(CCPBM)の社長であるという情報で我々の注目を集めた」と、2015年7月1日に発行された、ミャンマーの企業責任投資の2015年最新情報で述べられている。
「Global Witnessが示した情報では、CCPBMの社長は、ミャンマーで翡翠を取引していると伝えられているXie Family社の社長であり、少数株主でもある。自社独自のデューデリジェンスは、その時入手可能な最新情報に基づいている」と述べた。
コカ・コーラの広報担当者は、Daw Shwe Cynnはコカ・コーラの株主に留まり、米国企業が非政府組織Global WitnessとDaw Shwe Cynnの間に直接関与するだろうと、ミャンマータイムズに述べた。コカ・コーラの現地パートナーPinya Manufacturingとその株主は、外国資産管理局に指定されている特別指定国民(SDN)ではない。
ミャンマー市場に参入する2013年より前から、入手した情報を元に包括的なデューデリジェンスを繰り返し行っていたことを、コカ・コーラは強調した。それに加えて、伝えられるところによると、現地パートナー、株主、役員の評判、バックグラウンド、貿易に関する制裁リスクについて、独立した第三者機関を通じて調査が実施された。
2014年中期に、投資企業管理局は、数ヶ月後にウェブサイトから情報を削除する前まで、各株主の身元証明番号を含め、登録された企業の株主情報を簡略に公表していた。
コカ・コーラの広報担当者によると、これがGlobal Witnessの報告書に情報を与えることになった。Global Witnessは、コメント要望に対して、同紙印刷時までに返答しなかった。
「翡翠鉱業は私たちの事業に関係していないが、Daw Shwe CynnとGlobal Witness間の仲介を奨励、促進している」とコカ・コーラは報告で述べた。
「2015年に実施した追加のデューデリジェンスの結果は、先に我々が実施したアセスメントと整合しており、我々の投資は、適用される法律を遵守していることに自信を持っており、我々の現地事業パートナーも、人権、職場の権利、道徳上の事業管理に関する私たちの期待を十分に理解している」。
人権侵害に関与していると思われる活動や個人に対する広い規制の一部として、米国は10年前からルビーや翡翠の輸入禁止を継続している。
翡翠のなかでも最も人気のある硬玉は、世界でその90%がカチン州のHpakantで採掘され、アジア、特に(翡翠が)悪魔を追い払い健康をもたらすと信じられている中国において、グリーンストーンへの巨大な欲求を満たしている。胡散臭さで有名な翡翠貿易は中国経済が緩やかになり需要が減少しているため、今年の売り上げは減少していると見られる。

(Myanmar Times 2015年7月2日版 第9面より)