国内最低賃金案、3,600チャットで合意

国家最低賃金策定委員会は昨日、政府、雇用者及び労働者の代表の間でしばしば白熱した討論を1年間行った結論として、全ての労働者の一日の最低賃金を全国的に3,600チャット(3.2米ドル)と提案した。
国家最低賃金策定委員会のメンバーでもある労働組合の代表とカイン州労働省の役人は、ヤンゴンでの密室会議の最終日に、ミャンマータイムズに数字を明らかにし、当該額は特に縫製産業に打撃を与えたように見えた。
労働省大臣及び国家委員会の議長である U Aye Myintは、金額を確認することを控えた。最低賃金は3,200チャットから4,000チャットの間で設定される予定で、正確な金額は後日正式に発表されると彼はミャンマータイムズに話した。
「この場で正確な金額を言えないとしても、最低賃金が3,000チャットより下回らないのは確実である」と会議後の記者会見で彼は述べた。
提案が公式に発表された後、最終決定のために議会に提出される前に、2カ月間の協議が開かれる。
ミャンマー商工会議所(UMFCCI)により組織され、労働省、雇用者及び労働組合の代表が参加した2日間のワークショップの後、昨日、委員会は決定を下した。
労働省、国家計画・社会福祉局、州や管区の政府職員、労働者及び雇用者代表を含めた委員会は1年前に結成された。
委員会のメンバーの大多数は国全体の基準としての3,600チャットの最低賃金の提案を支持していると述べた。労働者代表は、その前日に4,000チャットを主張していた。
しかしながら、縫製産業の代表者がより低い賃金額を主張したため、会議は夕方まで決定に至らなかった。
「縫製業の代表者は、賃金額について強く主張した。彼らは2,500チャットという低い賃金額を要求した」と委員会の労働者代表のU Naw Aung は述べた。
問題の早期解決が求められていたため、労働者代表の要求額より低いものの、3,600チャットの提案に合意した委員会に労働者の代表者は感謝していると彼は述べた。組合は、提案した調整の根拠となる最低賃金額を持つことになる。
縫製工場の代表者Daw Khine Khine Newは、工場は、最低賃金を確定し、提案されたベルを受け入れるためには更なる時間が必要であると述べた。
縫製業の労働者は実際1日に8,000チャットから10,000チャットを稼いでいるが、これには残業代及び福利厚生が含まれている、と彼女は述べた。基本給が低いレベルで設定された場合、雇用者は段階的な賃上げを約束すると彼女は述べた。
UMFCCIの長を務める U Win Aung は、提案された賃金を支払えない工場のオーナーは、事業運営自体の変更を考えなければならないだろうと述べた。彼は、委員会が1日3,600チャットの合意に至ったかに関してコメントを出すことは控えた。
(Myanmar Times 2015年6月25日版 第2面より)