ヤンゴンに24時間無休の血友病治療センターが開設される

ヤンゴン総合病院の血友病総合治療センターは、先天性出血障害の人たちのため、24時間無償でのワンストップ治療の提供を開始したと、シニア病院職員は述べた。
臨床血液学部門のシニアコンサルタント血液学者Sein Win氏は、8月28日にミャンマーで初となる治療センターが24時間運営で開始すると述べた。
「私たちは国民と医者に、すべての出血障害患者が同センターで何時でも治療を受けることが出来ることを伝えたい」と彼は述べた。「また私たちは障害の治療のための十分な薬を持っている」。
管理者、臨床血液学者、一般外科医、整形外科医、物理医学及びリハビリテーション専門家、病理学者、核医学専門家、歯科医、放射線科医及び輸血専門家からなるセンターのチームは、患者に迅速且つ効果的な治療を提供するため全ての専門知識を提供する。
血友病患者は治療のため病院間を移動しなければなかった以前と異なり、新たなセンターは一か所ですべてのニーズを満たすことができる。
患者は現在、2015年11月に保健・スポーツ省がミャンマー血友病患者協会の登録を承認したことにより、世界血友病連盟による支援を受け十分な凝固因子製剤を用いて治療を受けることができる。
因子濃縮物は血漿由来の組換え凝固因子たんぱく質であり、血友病の治療に使用するため凍結乾燥し粉末にする。
「これらの因子濃縮物は外で購入することが難しく、非常に高価である。しかし血友病世界連盟の支援のおかげで、患者を助けることができる。これは協会の創設のメリットである」とSein Win氏は語った。
血友病は遺伝的変化のため、異常で誇張された出血及び乏しい血液凝固を引き起こす遺伝性の出血性疾患である。人間の筋肉や関節での過度の出血は患者に障害を与えることがあり、脳内出血は患者を殺すことがある。
ヤンゴン総合、ヤンゴン子ども病院、マンダレー総合、マンダレー子ども病院は約500人の血友病患者を治療しているが、ミャンマーの臨床血液学者は全国に約5,000人の患者がいると推定している。
(Myanmar Times 2018年9月6日版 第2面より)