ミャンマーは、金の輸出のための合法的手段の開拓を進めている。商務省(MOC)は昨日、規制輸出リストから金属を除外し、金の合法的取引を進めるためヤンゴンの人民公園付近にサービスセンターを開設すると明らかにした。正式な通知はまだ発行されていない。
合法的な金の輸出は更なる外国通貨を国に引き入れ、為替レートの安定を手助けすることとなる。また国境での違法取引を抑止すると、Myanmar Gold Entrepreneurs協会の会長Kyaw Win氏はミャンマータイムズに語った。
同開拓は、Myanmar Gold Entrepreneurs協会とMOC間の、合法的な金の輸出方法に関する2年間の協議の結果である。
現在、金の輸出はMOCにより制限されている。それにもかかわらず、大量の貴金属がミャンマーの国境を通りタイや中国へ密輸されており、結果として多額の国の税収が失われている。
そのため金は規制製品リストから外され、現在貴金属の輸出は許可されていると、MOCの補佐官Khin Maung Lwin氏は述べた。
金の輸出の合法化の具体的な利点の中に、政府は国から出た金の金額に関し正式な統計を集めることが出来るようになり、国家による税の徴収が可能になることが挙げられるとKyaw Win氏はいう。
「現在、国はミャンマーの資源である金から税金を受け取っていないにも関わらず、違法な道を通じ毎日国から流出している」と彼はいう。
彼はまた、国内にドルを引き込むことになるため、現在の中央銀行参照レートに基づく1ドル1,445チャットという高い為替レートを安定させるのに役立つだろうと付け加えた。チャットの下落の理由の1つとして、ミャンマーでのドル不足が挙げられる。
現在、金の輸出入業者は政府により定められた合法的な道での取引を求められている。Myanmar Gold Entrepreneurs協会は政府と協力し、合法的な取引を実施するために必要な全ての支援を提供するとKyaw Win氏は述べた。
ミャンマーで採掘される金や金の宝飾品は1月に、初めて合法的な輸出入の許可を得た。しかし、インド、中国、タイ、日本からの需要が高まっているものの、取引のための道が整備されていないとKyaw Win会長は述べた。
ミャンマーでは、金は主にヤンゴンのShwe Bon Tharストリートに位置する卸売市場などで、物理的な形態で売買されている。
Myanmar Gold Entrepreneurs協会は4月に、現地取引業者の引き込みに力を入れ初期段階での国内取引量を増やす金取引所の創設の詳細な計画案を完成させ、同取引所は国際金取引市場の中で発展することになるだろうと述べた。
Kyaw Win氏は、外国商人からの需要は堅調だが現地商人はまだ持続可能な輸出を可能に十分な金の在庫を確立していないと警告する。同時に、専門家が金の評価のために必要とされていると述べた。
(Myanmar Times 2018年8月14日版 第4面より)