企業は融資を受けられるようになるために5年待たなければならないかもしれない:与信局

適切に管理された口座、データ、帳簿を持つ企業は、融資申請に必要な推奨を受ける。しかし、信用履歴のない企業は、帳簿が整理されていなければ推奨を受けるのに時間がかかるだろう。このほど新しく認可されたミャンマー与信局のU Kyaw Soe Min局長がThe Myanmar Times紙にそう語った。
実際に、銀行が信用履歴のない企業に貸付を拡大するリスクを評価するため必要なデータを与信局が収集、分析、提供するには最大5年かかる可能性がある。
このような長い期間を要するのは、前もって準備または開示されていない多くのデータを収集するシステムの確立に時間がかかるためである。
与信局の立ち上げの初期段階でデータを収集する際には困難に直面するだろう。よって、適切な口座を所有しているか、既に銀行との間に既存の信用枠を持っている企業はより迅速で楽に融資を受けられるようになる。
与信局の利点を活かすために、企業は決裁システムを銀行と繋ぎ、口座と税金を記録するなど、いくつかの取り組みを行うことができる。
たとえば、企業が銀行に銀行口座を繋ぐと、支払い金額と実際の支払い額を照合することができる。これにより会社の支払い及び信用履歴に基づく指針の提供が容易になる。
以上のようにU Kyaw Soe Min局長は述べた。
先週、ミャンマー中央銀行(CBM)はミャンマー与信局にライセンスを発行し、同国に信用調査機関を設立させた。
ミャンマー与信局はミャンマー銀行協会とシンガポールのAsian Credit Bureau Holdingとの合弁事業である。借り手データを収集し、それを銀行や銀行以外の金融機関などの貸し手に配布するのがその責務だ。
貸し手は、潜在的な借り手の信用力をより適切に評価し、リスク評価手続を改善することができる。最終的には、多くの起業家や中小企業を融資の対象とすることも可能になる。
中央銀行が信用に基づく融資の規制を発布してから1年が経過し、融資を申請する際の厳しい担保要件から一歩を踏み出すこととなった。
融資を得られる担保を持たない場合や、既存の融資の担保として資産が既に運用されている場合、企業が新しい融資を取得することは困難であった。
このことについて「借り手が1,000万チャット相当の資産に基づいて既に500万チャットのローンを組んでいる場合、与信局の推薦があれば、別の銀行から250万チャットの新規融資を得ることができるようになった。しかし、借り手は税金、会計および返済の要件を遵守しなければならない」とGlobal Treasure BankのHla Nyunt副局長は語った。
(Myanmar Times 2018年5月25日版 第8面より)