TMHテレコム、1月後期の上場のため、拡大計画を議論

TMHテレコム公開会社の株式は、2018年1月の第3又は第4週にヤンゴン証券取引所(YSX)での取引を開始すると、ミャンマー証券取引委員会のメンバーHtay Chun氏はYSXで水曜行われた記者会見で述べた。
TMHは電気通信、インターネット及びトップアップサービスを提供している。2016年5月に公開会社となった。12月2日にYSXに提出された予備的目論見書によると、同社は新規公開株を3,000チャットから3,300チャットで最大544,537株式を売却する予定であり、これにより最大16億チャットの収益を上げることができる。
増えた資金の約70%が、マンダレーとシャン地域の126の電気通信塔に関連する設備と人件費に使用される。
残りの収益は、MPTと中国の通信サービスプロバイダーHuaweiとZTE Corporationとの様々な機器の管理契約のための運転資金として使用される。

先導的立場
TMHは市場シェア拡大のため、「ミャンマーの通信業界を先導するプレイヤーの一人」としての市場地位を利用することを意図している。
目論見書によると、同社の顧客は過去2年間に歳入の約64%と56%を占める、主要通信ネットワーク事業者及び通信ネットワーク機器事業者である。
2017年3月31日締めの会計年度における同社の総収益は104億チャットで、前年度から23%下落した。しかし、費用の効率化により純利益は3分の1以上増加し、14億チャットとなった。2017年3月31日時点で、TMHテレコムは正味現金払いの位置だった。同社は配当政策を有していない。
長期的には、TMHは流通事業の範囲をさらに拡大する可能性を検討しており、近い将来、ゲームやモバイル決済ソリューションなどの他の付加価値サービスも拡大する予定である。
現在、顧客のデータセンターの設置及び大量のデータの処理又は配布の支援を含む専用の集中型データセンターソリューションを顧客に提供することを検討している。
同社はまた、将来ブロードバンドの拡大及びメトロファイバーサービス分野の拡大を計画していると、TMHの社長Thiha Lwin氏は述べた。
メトロファイバーは高速ブロードバンド接続を介し首都圏の様々な企業を結ぶ新たな形の光ファイバーで、現在ミャンマーで利用可能な光ファイバーネットワークと比較して、高速インターネット接続を可能にする。

リスクの可能性
見通しは有望に見えるが、TMHはリスクの可能性がないわけではない。1つに、収益に関し、主要顧客の一握りに大きく頼っていることが挙げられる。「主要な顧客を失った場合、私たちの財務実績に悪影響を与える可能性がある。主要顧客が引き続き私たちと関わるという保証はない」と目論見書で述べる。
一方で、新たな技術の開発と商業化は、既存のソリューションが時代遅れで市場性がなくなる結果となる可能性がある。「全ての事業セグメントは、技術の変化による影響を受ける可能性がある。成功は、市場動向の把握、技術的な変化への対応、要求を理解するため顧客との関係を密接に維持する能力に左右される」と述べた。
事業は主にプロジェクトベースであり、主要ネットワーク事業者と機器事業者との長期的な関係に基づき実施されるが、新たな事業は入札プロセスを通して確保される。そして、競争は過熱している。
「そのため、私たちの財務実績は新たな事業を確保する能力次第である。私たちが確保できる事業数と価格は、年々変動する。収益性の高い新たな事業を確保し続ける保証はない」という。
加えて同社は他の事業機会を生むため、将来のさらなる資金調達のため株主に転向する可能性もある。
どんな場合でも、現地投資家はTMH株式の申請を12月15日から1月3日の間に行う必要がある。株式の保有資格を持つ投資家のリストは、1月23日に公開される。
(Myanmar Times 12月14日版 第6面より)