ミャンマー、対象とする融資のため5つの専門銀行を承認

大統領府から中央銀行への指示によると、ミャンマー中央銀行(CBM)は5つの分野の専門銀行の形成を承認する。
指示の下、大統領府はMyanmar Tourism銀行、Mineral Development銀行、Glory Farmer Development銀行、Mandalay Farmer Development銀行、Shwe Nann Saw銀行の開設を承認するよう中央銀行に指示したと関係者は語る。
「私たちはこの指示について知っている。しかし詳細については大統領府に聞いた方がいい」とCBMの職員はミャンマータイムズに語った。
CBMの上級職員は、銀行の詳細を求めるメールに返信しなかった。同様に、5つの銀行に対し許可を与える正式な発表はされていない。
一方銀行関係者によると、新たな銀行は業界別の事業への融資を目的とした専門金融機関として機能するとみられる。
現在、Thein Sein旧政権の下2013年7月に運営の許可が与えられたMyanmar Micro Finance銀行、Naypitaw Sibin銀行、Construction and Housing Development銀行を含む5つの同様の銀行が運営している。
他の2つの業界特定銀行は、2014年7月に承認されたShwe Rural and Urban Development銀行と、2015年11月に承認されたAyeyarwaddy Farmers Development銀行である。

対象支援
ドイツ国際協力会社(GIZ)の金融分野開発専門家であるSan Thein氏は、開発はミャンマーの経済にとっていい影響を与えると考えている。
「専門銀行の数を増やすことで、異なる業界の企業が一般商業銀行よりも的を絞った資金援助を受けられるようになる。そのため企業は、銀行から拡大のための融資を得る機会が増える」と彼はいう。
「多くの企業が資金援助を受けられないミャンマーでは、各業界への融資に焦点を当てた専門銀行を設立することで、より多くの新興企業に機会と拡大のチャンスを与えることができる」と彼は付け加えた。

一般的ではない
しかしリスクもある。「専門銀行があり過ぎると、業界が不況に直面した場合リスクがある。そのため、当該銀行は適切なリスク管理手続きを敷かなければならない」とSan Thein氏はいう。
実際ミャンマーの外では、専門銀行の設立は一般的でない。「外国では、各業界の銀行サービスを提供することは稀である」と元中央銀行副総裁でカンボウザ銀行の上級コンサルタントThan Lwin氏は述べた。
彼はそれを見て、「業界をターゲットにする代わりに、地域をターゲットとする銀行がある方がいいと思う。例えばシャン州には、Shan State development銀行があるはずである。このように、銀行は各地域の企業のため効果的な融資を行うことに焦点を当てることができる」という。
CBMは体系的に専門銀行を監視する必要があり、融資先に関係する所に追加の資金援助をしないようすべきである。「専門銀行は各企業からのメンバー及び団体により設立される。そのため、銀行が関連する他者に資金援助の大半を与ることは、目的を破ることになる」とThan Lwin氏は述べた。
既存のCBM政策及び指示で、銀行を始めるには初期資本金200億チャットが必要であると述べている。現在、24の商業銀行と5つの専門銀行がミャンマーで運営の許可を得ている。
(Myanmar Times 2017年12月7日版 第7面より)