エリート社、LPG競争参入

エリート社 (Elite Company) はミャンマーにおいて液化石油ガス(LPG)の配給許可を与えられたと国有のMyanma Petrochemical Enterprise (MPE)の代表Aung Myint氏は10月12日の記者会見の後に本紙に語った。
LPGとは調理の際に電気の代わりとして使用の炭化水素ガスの可燃性混合物のことだ。エリート社はLPG貯蔵タンクの建設とティラワ特別経済区(SEZ)の桟橋完成の後の今年末までにLPGを輸入開始の予定だ。電力・エネルギー省(MOEE)は安全検査の実施の後にLPGの輸入・配給許可の関連ライセンスを発行する。「署名すべき殆どの契約合意に至ったが我々は詳細について更に交渉する必要がある」とAung Myint氏は述べた。
議会広報のThura Shwe Mannの息子が所有のエリート社はここ数ヶ月間で国内でLPGの輸入と配給を許可された2番目の会社となる。先月、国有のパラミ・エナジー・サービス・カンパニー(Parami Energy Service Co)は、タンリンの政府の第1製油所のレンタル入札獲得において他の9社に勝利した。独自の貯蔵施設を建設中のエリート社と異なり、パラミ・エナジーは1年の契約で政府所有の貯蔵タンクと桟橋を64億チャットで借り入れている。3番目の会社のアペックス(APEX Co)は、既に桟橋を保有し、最近営業を許可されたとMyint Aung氏は言った。ヤンゴン地方政府から推薦を得た後に会社は事業を開始する。政府は現在、ミャンマーLPG社(Myanmar LPG Company)に操業開始の許可を検討中と本紙は理解している。

電気の代替
家庭用の調理の燃料に、電気からLPGへの置き換えを政府は目指す。広範な使用によりLPGは薪と同様に電気の使用も減らせ、環境保護に役立つ。現在の電力消費のピークの時間帯は午後4時から午後8時までで、主に料理によるものとMyint Aung氏は語った。 LPGを使用すればその時間帯の電力利用を削減できる。「電気より少し高くても、人々は手早く調理するためにLPGを好む」と同氏は続け、「エリート社は既に市場調査を開始した。市場で多くの相手と競争するにつれ価格も下がるだろう」と述べた。
ミャンマーには3つの国有のLPG基地と100以上の民間LPG基地がある。地方には3つのLPG製造工場が存在し、Magway地域の Minbu、Kyunchaung、Thapayarkanとなる。パラミ・エナジーは12月に調理用LPGの配給を開始する予定で、その目標はヤンゴンの家庭15万に4,000トンのLPGを配給することだ。
ヤンゴンにはタイの国境からLPGを輸入するLPG配給会社もあるが、これは価格を引き下げ、国民が手軽にLPGを利用する一助となるとMOEE副長官のHtay Aung氏は述べた。
MOEEは2020年までに150万世帯への調理用LPGの供給を目指す。報道によると各家庭へは25キログラムのLPGがキログラム当たり1千チャットで提供される。
(Myanmar Times 2017年10月13日版 第8面より)