年末までに薬物安全政策をまとめる

政府は年末までに初となる国家薬物安全政策を提出する。これは、市場にはびこる偽造薬物を食い止め、消費者を守るために重大なステップとなる。
 この動きは食品医薬品局(FDA)が、近隣諸国から大量に調達された、不十分な品質の薬やローカルの薬局で売られている未登録薬品や偽ドラッグ、期限切れの医薬品と闘っている時に始まった。
 医療専門家によると、偽ドラッグに関連する死者の数と規格外や偽の薬に耐性がない患者の数は増加の一途を辿っている。
 「我々の国は安全政策が必要である。国家薬物安全政策は食品安全政策より前にまとめられた。我々の国は規格外であったり偽物であったりする薬の高いリスクに直面しているので、国家薬物安全政策は重大である。」と、FDAの長官であるThan Htut博士は月曜日に述べた。
 包括的な政策は医薬品市場に新たな気風をもたらす。この政策は、輸入や生産、販売、流通の取り締まりを強化し、偽ドラッグの材料や貯蔵を削減し、違反者を罰し、世間や病院、薬局に注意喚起し、消費者を偽の医療製品から守るものである。
 FDAはまた、年末までに国家食品安全政策をまとめる予定である。
 7月31日にFDAはヤンゴンにおいて、当局を悩ます、標準以下で偽の違法医療製品についての知識を広めるワークショップを開いた。
 ヤンゴン病院の教授であるZaw Than Htun博士はワークショップがとても重要だったと説明し、同時に「日ごとに偽ドラッグが原因で亡くなる人の数は増えているので、その危険を排除することは重要である。最近、我々は規格外や偽の薬に耐性がない患者に何人か会った。」と述べた。
 「市民たちは全国的な薬物安全政策を待たずに、各自ができる事をすべてしなければならない。」と彼は述べた。
 施行前に政策をさらに微調整するための2回目の会合は、ネピドーで9月に開かれる予定だ。
 Than Htut博士によると、政府は様々な専門家(医者、薬剤師、医療製品メーカー、製薬協会、立法者、地方公共団体)の視点も考慮し、政策を完成させる前に大枠を検討するということだ。
 ミャンマーには、市民を危険な偽ドラッグから守るための国内薬物法(1992年制定、2014年改定)があるが、体系化・細目化された政策が、公衆衛生を保ち、偽の医療製品を市場から排除するために必要だ、とThan Htut博士は述べた。
 FDAの職員は様々な町で抜き打ち検査を執り行っており、今年の上半期に25の薬局を薬や医療製品を売る許可がないことで告訴した。
 昨年、FDAは99の薬局を似たような件で告訴した。
 いくつかの薬局は調合薬として期限切れの薬を売っているが、これは、薬物耐性または命を脅かす反応を引き起こす可能性がある。
 抜き打ち検査を行ったFDAの職員はミャンマー国内で、違法な化学薬品を使った食品を売っている店をいくつか見つけた。
 例えば、FDAの職員は6月にマンダレーのChan Mya Tharsi TownshipにあるYadanarpon市場の大豆かす工場でのホルマリンの使用を発見した。その2つの工場は6月19日から一時的に業務を停止している。
(Myanmar Times 2017年8月3日版 第3面より)