続く苦境に駐車場の要件が加わる

ミャンマーにおけるコンドミニアム市場の商業資本は2017年上四半期にはあまり成長しなかった。Colliers International Myanmarの報告によると、ほとんどのプロジェクトにおいて盛り上がりに欠ける売上げを記録した。
Colliers Internationalの調査とアドバイザーのアシスタントマネジャーであるThe Htet Ooによると、上四半期に着工したコンドミニアムの数は550超で、ほぼ2016年の同時期と同程度であり、そのほとんどがShwe Oak Khai Constructionによる“Spring Line Residense“のものである、とのことだ。
「我々は将来の着工と既存開発の新しい段階は、このセクターに継続的にある未熟な姿勢によって遅れるだろうと予測している。」とThe Htet Ooは述べた。
しかしながら、彼女はまた、Marga Landmark DevelopmentによるThe Centralへの大きな需要によるものが大きいが、累積的なテイクアップ率は約54%にわずかに上がったと述べた。
「6%の減少に近づいたハイエンドセグメントを除いて、全体的な価格は2017年の上四半期には一定であった」と広報は述べた。
最近の報告ではまた、新たに供給されるユニットの予想される数は2017年には利用可能になり、2016年から約30%の増加となるので、数年前のコンドミニアム着工の波は、成果を上げているとしている。
Colliers のシニアアナリストであるJoshua Delas Alasによると、これらのコンドミニアムのうちの多くは外国人などへの賃貸用なので、コンドミニアムの賃貸率はさらにもっと引き下げるべきであるということだ。
Colliers Internationalの副社長であるTony Piconによると、資金調達できる銀行の選択肢が限られていたことで影響が最低限であったので、将来のコンドミニアムの売上げにおける優勢な状況は続くということだ。
彼は、2016年1月に制定されたコンドミニアム法の通知と実装のための継続的な待機状態が、特に外国人の法的地位に関する不確実性を引き起こしていると付け加えた。
しかしながら、他の大きな問題が駐車制限である。ヤンゴンのコンドミニアムにおける駐車スペースの需要は1ユニットにつき、その敷地面積の1.2倍であり、これは「永遠に厳しくこの部門の成長を妨げる」だろうと、Picon氏は述べている。
ユニットを小さくし、寝室の数を減らすとミャンマーにおける市場が縮小してしまい、多くのユニットが、小さな1ベッドルームの部屋を探している外国人への賃貸用になる(しかしながら、大きな3ベッドルームのユニットの過供給が普通のままになるだろう)と彼は警告している。
手頃な値段という面で、大きなユニットは高いので、多くの地元の購入者は全てのセグメントにおいて市場から値引きを受けている。
「他の国では、新規購入者は30から40平方メートルのユニットから始めることができるが、ヤンゴンにおいてはこれは事実上不可能である」とDelas Alas氏は指摘する。
セクターの対する継続的な不幸は、個人所有の賃貸用アパートメントやサービスアパートメントのデベロッパーに、ユニットの数に基づいて駐車場の要求がないという明るいニュースをもたらしている。
また、小さな賃貸用コンドミニアムが外国人にとって魅力的な選択ではあるが、ヤンゴンでは、そのことが、小さいがクオリティはよい住居を探す駐在員のためのサービスアパートメントの限られた競争を生んでいる、とThe Htet Ooは説明する。
(Myanmar Times 2017年6月26日版 第6面より)