投資企業管理局による限定的なビジネス調査

潜在的な投資家に対して投資のために必要な情報を与えることを目的として、ミャンマーの投資企業管理局はミャンマーにおける事業活動のコストについての調査結果を発表した。
調査結果の内容は、国際コンサルや海外の商工会議所-そしてもしかすると最も有名な-自ら調査結果を全て発表している世界銀行が、特定の市場へ参入するときの困難についてまとめたもので、好評を博している。
投資企業管理局の新たな労作は、地元の企業でありJICAが財政援助を行ったMSR(Myanmar Survey Research)の助けにより作成されたものだ。
MSRの取締役であるYe Nyunt氏は、彼の会社がこのような調査を行うのは初めてのことであり、「調査のための時間は十分ではなかったが、我々は与えられた状況の中でベストを尽くした。」と述べた。海外の多くの投資家たちがこの調査結果のデータに関心を持ったことで、調査結果が拡充・改善されることを彼は望んでいる。しかし同時に複数の投資家からはいくつかの欠点についての指摘も寄せられている。
この調査結果は、銀行業・保険業、投資に開かれている分野や水道や電気といったインフラに関する詳細といった、基本的なビジネス情報を提供するものだ。ただ、それらは地理的に限定されたものとなっている。
「ヤンゴン、マンダレー、そしてバゴン地区についてのみ、我々は調査を行うことができました。」ミャンマー国内における投資企業管理局の支部不足が原因の一部となっていることを付け加えつつ、投資企業管理局の統計部門もKyaw Win Tun氏はこのように述べた。「近々投資企業管理局の支部は国内中に展開される予定で、調査報告も完璧な状況の下行われることでしょう。」
「昔、ミャンマーでビジネスをして成功するのは難しかったのです。」と投資企業管理局の会長 Aung Naing Oo氏は述べた。「何も持っていないよりは、何かを持っていた方が私達にとって望ましいのです。私たちは必要性を満たすことができるよう、努力し続けるつもりです。」
昨年10月発行の、一年に一度世界銀行により発行されるビジネス環境ランキングでは、ミャンマーは190か国中170位にランクされた。「起業のしやすさ」の項目でミャンマーは大きく躍進しているにもかかわらず、昨年より一つランクを上げたにとどまった。会社経営に関していえばミャンマーは2016年の調査で190か国中146位にランクされた。
(Myanmar Times 1月24日第7面より)