ネピドーのホテル、空き部屋の削減に努める

観光地が不足しているにも関わらず、楽観的な開発が進められた結果、現在ネピドーのホテルはその客室の80%が空室となっている。 しかし、地元の観光業界団体の議長は、よりよいマーケティングによって今後訪問者数を増やせると考えている。
ネピドーホテルアントレプレナー協会の議長であるThan Htut氏は、首都ネピドーではホテル全体で、一日平均約1,000室が貸し出されていると述べた。
「ほとんどの場合約1,000部屋が貸し出されているが、いつもというわけではない。」「 約300から400室しか貸し出されていない時もある。」と彼は付け加えた。
ネピドーには3つのホテルゾーンがあり、合計50のホテルが5,000以上の客室を提供している。 しかし、地元の旅行会社や国際的な旅行会社によれば、呼び物や観光地が少ない首都ネピドーを観光で訪れる人はあまりいないとのことである。
しかし、Than Htutは、首都ネピドーにはまだ発見されていない観光資源があると主張している。
「ネピドー周辺には興味深い場所があります。今後私たちはさらにそのような場所を発見して、世間に広めていきます。」と語っている。
ホテル連盟の議長は、ネピドーにはUppatasanti PagodaやThatta Thattaha Maha Bawdi Pagodaなどの宗教的な施設があることを指摘した。この二つはどちらもウェブサイト上の旅行アドバイザーから高い評価を得ている。またネピドーには、東南アジア最大の動物園(Water Fountain Garden)や国防博物館がある。
観光客とっての魅力という観点では、ネピドーは、ヤンゴンのような豊かさには欠けているかもしれないが、多くのパゴダがあり、ペンギンやスピットファイア(戦闘機)をみることができるのだから、ネピドーには現在よりももっと観光客が来てしかるべきだ、と地元のホテル関係者は考えている。
ミャンマーのヒルトングループと提携しているデベロッパーであるEden Groupで国際ビジネス関係担当取締役を務めるThan Htut氏は、ネピドーホテルアントレプレナー協会に対し、ネピドーの観光名所に関する詳細な情報を潜在的な観光客に提供するよう要請した。ソーシャルメディアやホテルのウェブサイト上にミャンマー語や英語でもっと情報提供しなければならないと彼は言った。かつてのミャンマーの首都であり、すでに国際的に有名な観光地の一つであるバガンの場合は、旅行者に情報提供をする必要はないが、ネピドーの場合は必要であると彼は言った。
「観光客がこれらの情報を読んだ後、さらに写真も見たいということなら我々は喜んで提供します。もし彼らが観光名所へ連絡を取ったり、実際に行きたいという場合は、住所、電話番号、入場料、所要時間といった情報についても提供します。」と彼は言った。
ホテルのオーナーたちは、市議会によって去年発表された5か年のネピドー緑化計画を受けて、首都周辺の緑がもっと増えることを期待している。
ネピドーにあるゴールデンパレスホテルのゼネラルマネジャーであるWin Oo Than氏もネピドーには交通事故や大気汚染がないと指摘してる。
「ネピドーに着いた観光客は、環境の良さに驚くだろう。」と彼は語った。

人口が少ない一方で複数車線の高速道路が過剰に供給されているので、ネピドーの交通事情には問題がないと言えそうであるが、三つのホテル協会は、ネピドーの中で交通手段が不足している地域について観光客からの批判についても調査を進めている。
Than Htut氏は、現在すでにネピドー観光のプロモーションビデオを制作を進めていると付け加えた。
「人々が興味を持つような場所についてプロモーションビデオを作っています。 ビデオ作成の主たる目的は、知られていない場所について人々に知ってもらうことであり、一旦知ってもらえばその中から行きたい場所を選べるようになります。」
これらのビデオは、観光セレモニーで配布され、報道関係者に公開されると彼は言った。 ネピドーの魅力についての情報は広まれば広まるほど、人気が出るするだろうと付け加えた。 ネピドーを近い将来人気のある観光地にすることは可能だが、まだ時間がかかるだろうと言った。
(ミャンマータイムズ紙2017年1月17日号第7面より)