ヨーマ銀行の取締役会は、2人の上級役員を解任し、現在その二人に対して法的手段をとっている。銀行が週末に行った記者会見によると、二人は顧客から預かった約20億チャット(約153万米ドル)を使いこんだとのことである。
「当行の上級役員である二人は、銀行の権限を濫用して自分たちの利益を追求してきました。そのため、当行は彼らに対して法的措置を取る必要があります。」と2016年12月3日の記者会見でヨーマ銀行の代表であるU Maung Sein氏は述べた。訴えられたのは、銀行の事業財務部門のマネージャーと役員であるとU Maung Sein氏は言った。
最初に経営陣が不正について知ったのは、ある顧客からヨーマ銀行の取締役会に宛てた文書によってであった。取締役会は、10月7日にその幹部職員二人を停職にし、調査の結果が出るまで処分を保留した。
U Maung Sein氏の話では、その後の調査によって、当該職員らは通常、顧客に対して通常課される1%の銀行サービス料の上に、さらに追加の料金を載せて徴収していたことが判明したとのことである。
彼らは、この計画で約20億チャットの資産を取得したと言われている。
ヨーマ銀行は、刑法第408条に基づき、10月20日にMingalar Taung Nyunt township警察署に彼らに対する訴訟を提起した。
行員による背任行為に対しては、最高7年の懲役刑が科される。
「この件について、効果的かつ迅速に、正しい判断が下されることを望んでいます。」とヨーマ銀行の執行役員Daw Aye Aye Soe氏は記者会見で語った。
銀行関係者は、被告人らの行為が、貸し手の評判と信頼を損なう可能性があり、その損害は金銭で換算できないほど大きいと述べた。
ヨーマ銀行は1993年、現在同行の総裁を務めているビジネス界の有力者U Serge Pun氏によって設立されれた。
なお、ミャンマー・タイムズ紙は、渦中の2人の銀行員からコメントを得ることはできなかった。
(ミャンマータイムズ 2016年12月5月号第2面より)