当局、無免許観光タクシーを取り締まる

観光省によると他の州や管区に拡張されるパイロットプログラムの一環として、政府は南シャン州の観光車が適切な観光省の書類を所持しているか確認するため、モバイルチームを使用している。
同チームは運輸観光省の職員、観光警察、交通警察によって構成される。運営は11月1日に開始され、チームは旅行会社、ガイド、インレー湖のボートを含む乗り物全てに正しいライセンスがあるか確認する。主な標的は、車である。
「観光客は登録された自動車を使用する必要がある」とホテル観光省の局長Myint Htwe氏はミャンマータイムズに語った。「登録された自動車のみ適切な設備を持ち、観光客にとって安全である。同プログラムは観光客の安全のため実施される」。
省は、観光客に登録された自動車を使用しなければならないことを認識させ、すぐに他の州や管区に同プログラムを拡大させる予定である。
「観光客はこの方針に慣れた後に、この規則を無視してはならない」とMyint Htwe氏はいう。「誰もがこの法律に従わなければならない」。
南シャン州観光車協会のコンサルタントZaw Htay Aung氏はモバイルチームの運営に参加しており、チームは外国人の知り合いを乗せている現地運転手を見過ごすだろうと話す。
「私たちは運転手が外国人の友達を乗せている場合、見過ごすだろう」と彼は述べたが、チームはこのような場合には登録番号を記録する。「このようなことが再び起きた場合、私たちは見過ごさない。そのような場合は外国人のパスポートを確認し、観光ビザで入国している場合運転手に対して措置を取るだろう」。
Zaw Htay Aung氏は、政府はシャン州で基本的なライセンス無しの自動車の普及を懸念しており、このような自動車が観光業界に入っていることに関しても懸念していた。
1993年観光法によると、観光省により発行される特別な“ブルーライセンス”を持つ自動車のみ、観光客を乗せることができる。
「前政府は規制を真剣に取っていなかったが、私たちは法律の遵守を確実にするため観光セクターを監視する」とZaw Htay Aung氏は述べる。
観光省は8月から10月にかけての認知期間中に正しい免許を申請するよう、今年早期に観光客を運ぶ自動車所有者と旅行会社を対象とした指示を発表した。
しかし現地観光業界はこの新しい政策を歓迎していない。匿名を要求したタウンジーにある旅行会社は、外国人観光客は止まることを歓迎していないと話す。
正式なライセンスを持たない運転手を発見したモバイルチームは、観光客に車を変更するよう強制したと旅行会社はいう。
Zaw Htay Aung氏は、これは観光客の安全を維持するために行ったと話す。
「私たちは適切なライセンスを持たない4つの自動車を発見し、その際運転手が適切なライセンスを持っていないことを説明し車を変更するよう求めた」と彼はいう。
「私たちは密輸入業者ではないため、このシステムに非常に動揺している」と旅行代理店は述べ、ライセンスの要件は非常に厄介であると述べた。
観光省は自動車所有者に運転ライセンスを持つよう求めており、観光客を運ぶことを認めるブルーライセンスのための申請前に、運輸省からタクシーライセンスを取得するよう義務づけている。
「私たちは南シャン州観光自動車協会からの推薦状無しにブルーライセンスを申請することはできない」と彼女は言う。「同手続きは非常に複雑で、私たちにとって簡単でない。ブルーライセンスを取得するのに最低2週間かかり、車にスティッカーを貼っていない場合、確認と停止を受けることになるだろう」。
またライセンス費用に関して、業界は不満を持っている。
2年間のブルーライセンスの費用は6万チャットの一方、運転とタクシーライセンスを合わせた費用は車両に応じて、10万チャットから18万チャットであると彼女は述べた。
(Myanmar Times 2016年11月8日版 第8面より)