採鉱企業に対する環境回復、義務化

政府によると、カチン州にあるLone Khin採鉱場とHpakant採鉱場で採掘を行う1000以上の企業は、許可期限が切れた場合に現場回復の法的義務を負うことになるという。
天然資源環境保全省採鉱局の局長Win Htein氏は8月2日ミャンマータイムズに、政府は企業に対し企業活動によって生じた環境破壊の修復と環境保護の実施を求める既存の法律の遵守を徹底すると語った。
環境回復を第一に考える新省はまた、自然環境管理計画を入札する計画を立てている。
国の翡翠採鉱の要であるLone KhinとHpakantは、その地滑りにより多くの季節労働者が亡くなったボタ山や芝生のない尾鉱、木々のないむき出しの地肌により、外観を損なうことが懸念されている。
ミャンマー宝石法によれば、採鉱会社には景観整備や省が求める方法による環境回復を行うことが求められる。
この規定は、既にライセンスを与える手続きに含まれているとWin Htein 氏はいう。
「私たちは、現場を安全にすることを企業が知っていることを確認するための文書を送る予定である。(許可期限が切れた場合、)単に現場を去るだけでは済まされない。採鉱現場の検査が済むまで企業は現場を離れてはならない」。
先週同省は、期限が切れた翡翠と宝石の採鉱許可に対し更新を行わず、ミャンマー宝石法に基づく規則が成立した場合に新しい許可の発行を検討するのみであると明言した。
地元住民は、新しい是正措置を歓迎している。「企業は規制を認識しておくべきだが、ほとんどが詳細まで気を配っていない」とHpakant宝石業者協会の副会長Zaw Shan Lone氏は述べた。
彼は「これまで許可期限が切れた際に現場の環境回復を行う企業はなかった。企業が環境保全に取り組んでいるという話は聞いたことがない。」という。
Hpakant住民のKyaw Myint 氏は、政府は、採鉱会社が環境回復するための措置を取るまで既存のライセンスの一時停止といったさらに進んだ措置をとるべきであると述べた。
「企業が掘った巨大な穴に落ちて死ぬ人もいる。穴には水が溜まり、そこから水が漏れる。一部の道路は通行不可であり、草木は一つもない」と彼はいう。
前政府により許可が与えられた民間の採掘現場7368のうち、Lone KhinとHpakantで間もなく許可が切れる採掘現場は1002ある。
政府により全部または一部運営されている翡翠現場は302ある。Win Htein氏は、残る6000以上の現場の許可期限がいつ切れるのか言及を避けた。
(Myanmar Times 2016年8月4日版 第8面より)