ミャンマー政府、無登録外国人技術者の取り締まりを実施

活気を帯びるミャンマー建設業界に外国人技術者が流入しているため、当局は無免許の外国人技術者の取り締まりを強化している。ディベロッパーは地方評議会に外国人労働者を登録しなければならず、違反した場合には中止が言い渡される。
ミャンマーエンジニア評議会(MEC)によると、ミャンマー及び外国ディベロッパーは、数年前から外国人技術者を登録しなければならなかったが、依然として規則を知らない人が多い。
国内の技術者とディベロッパーはMECの監視のもと営業しているが、国内の建設ブームを後押しする外国人技術者の増加を監視する組織はない。
MECは建設業に従事する外国人技術者の数を把握し、資格を精査したいと考えており、直ぐにでもディベロッパーに通知するつもりだと発表した。
「法や条例では、正式に、外国人技術者は評議会で登録を行い、評議会が許可した場合のみここで働くことができると定められている」と、確実な登録を目指すMEC担当者Khin Maung Tint氏は2016年7月4日に話している。
ミャンマーエンジニア評議会法で、評議会からの登録証明書なくして技術者として働いてはならないと規定されている。
同法はまた登録が完了するまでの事業の中止など、無登録の技術者を使用したディベロッパーに対する罰則も定めている。
だが法律や罰則があるにも関わらず、登録はほとんど行われていない。7月4日の時点で、MECはシンガポール、香港、米国出身の3人分の申請しか受け取っていない。
同評議会は外国人技術者の登録料として、年間500米ドルを徴収する。
「現時点で私たちは3つの申請しか受けていないが、建設現場で調査を行い無登録の外国人技術者を確認した場合、責任者に通知していく」とKhin Maung Tint氏は述べた。
規則に反するディベロッパーは、法的措置を受けることになる。
Pattko Global 開発建設会社の社長Tin Hlaing氏は、外国人技術者の流入は求職中のミャンマー技術者に対し問題となる恐れがあるが、評議会は、技術と経験を確認したうえで技術者として働くことを許可すべきであるという。
「当社は評議会から通知を受け取り次第、可能な限り早く外国人労働者の登録を行う」と彼は述べた。
Khin Maung Tint氏は、評議会は資格を持つミャンマー人技術者を増やすために資格要件を緩和し、同時に評議会法の監視に基づく外国人技術者も増加したという。
評議会は2014年以来、580人以上の地元技術者に上級技術者証明書、440人以上の現地技術者に専門技術者証明書を発行している。
(Myanmar Times 2016年7月6日版 第8面より)