マンダレーの自動車販売業者は、自動車輸入に対する規制と税が販売に痛手を負わせると主張しており、政府に対し市場を後押しする政策への転換を望んでいるようだ。
自動車輸入業者は現在、100万チャットから3,000万チャットの自動車を輸入する場合15%の税を支払わなければならず、更に高額な車にはそれ以上の税が課せられる。
古い自動車と新しい自動車の輸入許可とを交換するスリップシステムにより輸入される自動車は、この税の対象ではない。
新しい課税は1月に発表され、6月1日に施行された。ヤンゴンの販売業者によると、ヤンゴンでの自動車の価格は新税が発表されてから約200万チャット跳ね上がった。自動車の個人販売業者Win Myint氏によると、マンダレーの自動車価格は150万チャット上昇している。
しかしマンダレーでは、税とそれに伴う価格の高騰は販売の低迷につながると彼は付け加えた。購入者にとって価格交渉は難しく、メーカー小売希望価格は約150万チャット上昇したが実際の販売価格は30万チャットの上昇でしかないとWin Myint氏は述べた。
このほか、スリップシステムの市場でも価格の高騰が生じている。スリップシステムによって輸入された自動車は課税されないが、このことにより同システムの知名度が上がりスリップ市場価格も上昇している。
今年の輸入規制に基づくと、2006年以降に製造された自動車のみ輸入でき、これらは前年まで輸入されていた古い自動車よりも高値がついていると、マンダレーの個人自動車販売業者のThein Swe氏は話す。
ヤンゴン市場はまた別の問題を抱えている。ヤンゴンの自動車輸入許可は、所有者の駐車場所を証明する現地政府からの文書に付随しており、すなわち手に入れることは不可能だということである。
しかし駐車政策はヤンゴンナンバーの自動車を手の届かないものにしているが、マンダレーの販売業者は販売の増加を確認できないという。むしろ、税は需要の低迷につながり販売業者は自動車の購入意欲を刺激するため他の費用の削減を提案している。
「自動車登録料の減額や道路運輸管理局へ支払う料金の減額など、政策の変更があれば市場は回復するだろう」とWin Myint氏はいう。
(Myanmar Times 2016年6月24日版 第11面より)