2016年7月1日から、政府は観光業に対するオンライン登録を導入する。ホテル、旅行会社、ガイド、観光運輸業は、電子ライセンス(Eライセンス)を取得できるようになり、これによりホテル観光省は承認手続きを早め、急成長する同業界への新規参入を奨励する。
「これにより申請者は短期間で簡単に素早く(ライセンスを)取得できるようになる。これは電子政府の主たる目的でもある。また、観光客を対象とし観光情報カードの発行も試みる」と省の長官Thint Thwin氏は話す。
観光情報カードはレストランのリストやアドバイスのほか、飛行機運行予定表、バス会社一覧や他の交通機関など、ミャンマーの観光に関するデータを観光客に提供するものだという。同省は現在カードに収録されるデータを収集している。
「私たちは電子化システムの運営についてMPT、Ooredoo、Telenor、ベトナムのViettelの通信に関する専門家と交渉を行っている」と彼は述べた。
現在、ホテル観光省は4種類のライセンスを発行している。同省によると、ホテルライセンスは部屋数に応じ20万チャット(170ドル)から190万チャット、旅行会社ライセンスは40万チャット、ツアーガイドライセンスは5万チャット、観光運輸業ライセンスは車種に応じ5万チャットから50万チャットの費用がかかる。
同省のMyo Win Nyunt氏によるとライセンス所持者は2年ごとに再申請しなければならない。
観光会社は、Eライセンス計画の発表に好意的である。
「Eライセンスは税汚職を防止し、申請手続きをより行いやすくする。これにより新しい観光業者の増加が期待できる」とMarcopolo Travel&Tours社の社長Aung Cho氏はミャンマータイムズに語った。
これまでは、観光事業者は許可申請のためヤンゴンまたはネピドーに行く必要があったため費用がかかり、時には面倒な障害になっていたとバガンガイド協会の元会長Zaw Win Cho氏は述べた。
「オンラインでライセンスを申請できるようになれば、時間とお金を節約することができる、それは喜ばしいことだ」という。
5月現在、ホテル観光省はホテルに1351、旅行会社に2130、ガイドに6309、観光運輸業に536のライセンスを発行している。
旧軍事政権が権力を移譲した2011年以来、ミャンマーを訪れる外国人数は大幅に成長している。2011年、訪緬外国人数は80万人であった。昨年は、多くは一般の観光客ではなく、2国間の国境をまたぐだけの短時間移動を行うビジネス関係者やタイ人であるという主張があるものの、470万人近い数字を記録している。
(Myanmar Times 2016年 6月22日版 第6面より)