ミャンマーのFDA、医療品の公式価格設定を計画

違法で無規制の医薬品ブラックマーケットを取り締まるための継続的な取り組みとして、食品医薬品局(FDA)の局長は昨日、公式な小売価格を設定する計画を発表した。
最大小売価格(MRP)は正式な医薬品を扱う事業における価格競争を防止し、理想的な消費者保護をもたらすとFDAの局長Than Htut氏は述べた。
国内市場における登録医薬品と未登録医薬品の価格の相違のよって、多くの患者が合法の製品を購入することができない。
違法市場での価格を詳しく調査する予定であり、インドのMRPシステムをモデルにしたいと彼は述べた。
ヤンゴンの医薬品業界に対する提唱及び教育協議会に触れながら、「明日私は(国家衛生委員会の)会議に参加する予定であり、その会議の場でこの計画を提案する」という。
ミンガラータウンニュ地区にある医薬品販売店のオーナーThit Lwin氏は、業界に対する規制は支持するが、患者の予算上限を念頭に置き価格を取り締まる必要があるという。
「未登録の医薬品は非常に一般的で、需要に応えるため1店舗に少なくとも100種類はある。ほとんどの人が貧しく、合法(登録)と非合法(未登録だが必ずしも偽物でない)の医薬品の価格が大きく異なっていることから、安価な医薬品を使用する」と彼は述べた。
政府が未購入の医薬品や公営の保健施設では容易に入手できない医薬品を必要としている患者もいるとThit Lwin氏は述べた。彼は国により登録されていない医薬品の例として癌治療薬があり、違法輸入によって重度の患者に届けられているという。彼によると、登録されている医薬品は1本10万チャットであり、同様の医薬品で未登録のものは5万チャットから6万チャットである。
FDAが医薬品のブラックマーケットを取り締まれば、多くの患者が苦しむだろうと彼は話す。
「私は無許可の医薬品を容認するよう政府に求めているわけではないが、より多くの医薬品を登録し、価格を管理し、十分な必須医薬品の手配を行う必要がある」と彼は述べた。
FDAの医薬品管理部の部長Theingi Zin氏はミャンマータイムズに、薬局で手に入る医薬品の25%が違法または低水準のものであると語った。
(Myanmar Times 2016年6月14日版 第14面より)