綿密な調査に基づくヤンゴンの高層事業

ヤンゴン管区議会は昨日、議員が開発の見直しを示唆していることを受け、ヤンゴン政府が厳重に調査することが予想される2つの高層事業に関し協議を行った。
ヤンゴンで最も高いコンドミニアムは管区議会の「注目リスト」にある2つ建物の内の1つであり、事業の調査が完了する前にディベロッパーが開発を続けた場合、その事業は反対されると当局はいう。
管区金融、計画及び経済委員会の代表Sandar Min氏は、議会は高層建築を取り締まる法律や規制だけでなく市街地区計画を公表するべきであると提案した。
彼女によると34階まで完成すれば国で最も高い建物となるDiamond Inya Palaceコンドミニアムは、市街地区計画の草案によると低層地区にあるという。
Mayangone地区のU Tun Nyeinストリートに位置する同事業は、ヤンゴン開発委員会の規則に基づく必要な許可を全て得ている。地区計画がまだ承認されていないにしても、この地区に高層物を立てるべきではないと彼女はいう。
「私たちはこの建物が34階でなければならないとは考えておらず、市長は既存の規則等をもってこの問題に対処すると言っている。ディベロッパーが建設を続けた場合、議会は反対するだろう」。
ディベロッパーであるMandalay Golden Wing Construction社は既に26階まで建設しており、今年後半に完成する予定である。昨年11月、早朝に火災が発生し一時的に建設は中断した。消防士は、22階で落ちたサーチライトにより木材と合板が発火したと述べた。
YCDCエンジニア建設局の局長Than Htay氏は、Diamond Inya Palaceコンドミニアムは最終建設許可を受け取っておらず、未だ調査中だという。
「ディベロッパーが最終建設許可を受け取っていないので建設を中止している。私たちは建設を続けるべきかどうか現在も検討している」と彼はミャンマータイムズに語った。昨日、同社からコメントを得ることはできなかった。
ヤンゴン管区政府は既に建設が始まっているのも含め、建設が決定している9階建て以上の全高層事業の見直しを行っている。
YCDCの建設エンジニア局によると、200以上の高層建物が前政権の下様々な段階の許可を受け取っている。これら事業のうち60以上が既に建設開始の許可を受け取っており、120以上の事業が既に建設を開始している。
ヤンゴン議事堂の近くに位置する11階建ての高層建物もまた、官庁に近く議会の安全に関連するとして昨日の議会で協議された。
ダゴン地区に住むKyaw Zay Ya氏はMaung Maung Soe市長に、建設は複合施設の近くにするよう要求した。市長はこれに、建物はあまり近くするべきでないと応答した。
同事業を担うWaminn Groupディベロッパーの職員は昨日、同社は新政府の規則に従うつもりであり、政府が事業中止を決定した場合反対の意を唱えるつもりはないと述べた。
「私たちは基礎工事を終え、現在仕事を中断している」と彼は述べた。
(Myanmar Times 2016年5月31日版 第9面より)