ミャンマーの詩人、ソーシャルメディア上の名誉毀損事件で有罪判決

詩人のMaung Saung Kha氏は昨年、元大統領Thein Sein氏の名誉を毀損したとして昨日6か月の懲役判決を宣告された。被告弁護人Robert San Aung氏はミャンマータイムズに、判決は表現の自由の権利を侵害していると語った。
Maung Saung Kha氏(24歳)は自身のフェイスブック上で、大統領のペニスには彼の肖像の入れ墨が入っているという詩を掲載した、逮捕された。警察長は本件を起訴し、当該詩人は「ゆすり、恐喝、妨害、中傷、阻害、不適当な影響、脅迫」を禁ずる通信法第66条第(d)項に基づき3年間の懲役を問われた。
問題の詩で語り手は、大統領のイメージに対する架空の妻の反感を持った反応を説明している。
Robert San Aung弁護士は、詩は大統領の名前を出していないと指摘する。「裁判官は同件を棄却すべきだ。裁判所はまだ自由と公平性を確保していない。この判決は軍事政権が問題を扱う方法と同じだ」と述べた。
Maung Saung Kha氏は、昨年11月に逮捕されてから既に6カ月間刑務所で過ごしており、Shwe Pyi Thar裁判所から自由となって出てきた。
昨日彼は、判決に対し失望の意を表し、新しい議会政府が勝利したにも関わらず司法制度が変わっていないと述べた。
「家に帰ることができて嬉しいが、判決は不当である。私は6か月と19日間刑務所の中で過ごしたが、19日間の補償を得られなかった」と彼は述べた。
昨年軍事司令長官の名誉を毀損する記事を共有したとして6カ月間の懲役を受けたカチン平和活動家Patrick Kum Jaa Lee氏は、全ての政治犯の釈放を呼び掛けている。
また昨年、国民民主連盟の支援者Chaw Sandi Tun氏(25歳)は、当時の野党指導者であるアウンサンスーチー氏のhtameinの色の制服を身に付けた上級長官のMin Aung Hlaing氏を掲載するキャンペーンを行い逮捕された。彼女は同じ法律に基づき6カ月間の懲役を受け、3月30日に釈放されている。
昨今の政府による政治犯釈放にも関わらず、政治犯支援協会によると64人が裁判中であり、138人が政治法による裁判を控えているそうだ。
(Myanmar Times 2016年 5月25日版 第4面より)