タバコ製品に課される警告表示

今年の世界禁煙デーにおいて、9月からミャンマーの全銘柄のタバコ製品に表現することが課された警告ラベルについて、注目が集まった。
 国民健康財団は昨日、ヤンゴンのトーウィンガーデンホテルにて世界禁煙デーのセレモニーを実施した。
 世界保健機関(WHO)が定めた世界禁煙デーの今年のテーマは「プレーン・パッケージを目指そう」である。世界保健機関によると、プレーン・パッケージは「標準な色とフォントでブランド及び商品名を表現する以外のロゴ、色、ブランドイメージ及び宣伝情報」を認めない。
 他の東南アジア諸国と同様、ミャンマーにおいても、プレーン・パッケージは採用されず、写真と文言で健康警告を表示する。国民健康財団の理事長Dr.Than Seinは、ミャンマーにおける喫煙率は依然として高いが、タバコ製品の包装に健康警告を表示することで減少するだろうと述べた。
 政府は、全てのタバコ製品は包装の75%以上に写真及び文言での健康警告を表示しなければならない旨の命令を、2月29日に発出した。規則は9月から施行される。
 「国民は、喫煙率及び他のタバコ製品の消費を減少させるために煙草法を遵守しなければならない」とDr.Than Seinは述べた。
 彼は、喫煙のほかに、噛みタバコ及びビートルナッツもミャンマーにおける大きな問題であると強調した。
 政府は、タバコ使用者及びタバコ関連製品の数を減らすため、2006年5月4日に喫煙及びタバコ製品消費規制法を可決した。同法は、禁煙エリアに関する規則及びタバコ製品の販売、製造、宣伝に関する規制を含んでいる。
 警告表示のないタバコを製造、卸売り、販売したものは誰でも最初の違反で10,000チャットから300,000チャットの罰金及び2回目以降の違反で罰金に加えて最長1年の懲役が科される。
 ヤンゴン保健局長のDr.Win Lwinは、食品医薬品局、ミャンマー投資委員会及び他の関係局からの職員と共に、タバコ会社6社と包装に関する規制について議論したと述べた。
 「公衆衛生の課題であるので、タバコ製品を規制し、喫煙を減らすために協力が必要だ」と彼は述べた。
 保健・スポーツ省によると、ミャンマーは、2011年からGlobal Tobacco Surveillance System に参加している。
 2014年の世界保健機関の調査では、成人人口の約22%が喫煙者であることが示されている。男性の約44.8%、女性の約7.8%が喫煙者である。ミャンマーの若者のうち、6.8%が喫煙しており、9.8%が煙のないタバコ製品を消費していることが判明している。
(Myanmar Times 2016年6月1日 第4面より)