ミャンマーのタバコ包装、健康への注意を促す写真に変更

2016年9月1日からミャンマーで販売される全銘柄のタバコやタバコ製品に健康に関する警告とタバコの危険性を訴える写真を掲載するよう変更すると、政府は昨日発表した。
この発表は保健省の式典時に行われ、保健省のThan Aung氏は「ミャンマーでの紙巻タバコやそのほかのタバコ製品の消費量は多く、公共の健康問題が懸念される。2014年の調査では、喫煙者は全体の26.1%で、男性が43.8%、女性が8.4%である。これらのうちの80%近くが毎日喫煙の習慣がある」と述べた。
同氏によると、噛みタバコやキンマの習慣がある人の割合は約43.2%で、その内男性が62.2%、女性が24.1%。
学生の喫煙率は約7%で、そのほかの喫煙方法によるタバコの消費は17%になるそうだ。
2014年8月にミャンマータバコ消費管理中央委員会は、タバコのブランドとパッケージに関する様々な決定を行った。その一つが外装面積の75%を使用して写真と文字で健康に関する警告を行うことであり、10枚の健康に対する警告について公共に意見を求めたところ、誤解を招く広告として「low tar(少タール)」,「light(軽い)」, 「ultra-light(超軽量)」, 「mild(マイルド)」といった低リスクを連想させる言葉は禁止すべきとなった。
2014年9月の調査によると、ネピドー市Pyinmana,Lewe,Tatkon地区においては80%以上の人々が口腔癌の写真をタバコの危険性を警告する写真としてタバコ外装に掲示することに賛成しているという。ほかの写真も同様に使用される。
ミャンマータイムズはミャンマーにあるタバコ製造業者に取材を申し込んだが、どこからも返答が得られなかった。
元医療調査部のThan Tun Sein博士は政府の発表を歓迎するものの、当局は全タバコ製品の危険性への注意をこれ以上に喚起しなければならないと叱咤する。
「闇で中国タバコを安く簡単に仕入れることができる」「保健省がタバコ製品の消費量を減らそうと努力していることは見て取れるが、まだまだやるべきことがある」と彼は語った。
(Myanmar Times 2016年 3月1日版 トップページより)