ミンガラ市場の火災で保険への関心高まる

ミンガラ市場での大規模な火災を受け、保険の必要性にスポットライトが当たっている。保険会社によると、保険をかけていたのは市場の店舗のうち1%以下だという。
2016年1月9日に発生した火災で1630店舗が焼損、ほかの多くも商品に被害を受け、被害総額は360億チャット以上と見込まれている。同火災は過去6年間で2番目に大きな火災であった。
Thein Sein大統領はすぐに現場を訪れ、金融支援を決めたが、再建が難しい店が多いと見られる。
IKBZ保険会社の保険金部部長Than Zaw氏は、「商品額の1%の費用だけで事故の補償を受けることができるのに、中小企業のほとんどが保険に入っていない。」と述べた。
ミンガラ市場で被害を受けた店舗のうちIKBZの保険に加入していたのは3店舗のみであった。
「他の保険会社の保険に入っている店舗もあるが、IKBZの保険加入者は3店舗のみである。私たちは既に補償に関して説明し、損害を受けた資産リストの提出をお願いした」と彼は述べ、保険金はすぐに支払うとのことだった。
「被害が証明されれば、保険金は支払われる。支払いは可能な限り迅速に行われ、私たちにとっても良い」と彼はいう。
信頼できない証拠は、保険が国営の保険会社が独占し、保険金の支払いに関して消極的であった時代に逆戻りすることへの反感だといえる。
市場で10年間お店を経営していた店主は、「保険に加入している店主は1%以下である。保険が必要だと知らない人もいれば、保険会社が本当に補償を行うと信じていない人もいる。保険商品の種類が非常に少ないので、私たちの店は保険に加入していない」。
ミンガラ市場のLwin Lady Wear ShopのオーナーMar Mar Lwin氏は、独占の元国営保険会社が支払いを行わないという話をたくさん聞くので、多くの人が新しい民間の保険会社も同様だろうと考えているという。
家電販売店のオーナーNu Nu氏は、「私の車は(元国営会社の)保険に入っている。私が事故を起こした時、多くの書類の提出を求められ、私は諦めてしまった。友達の多くも同様の経験をしている。なので私は保険会社を信用しておらず、他の人も同様に考えている」と述べた。
薬局店のオーナーAye Min氏は、「保険会社は顧客にいくら補償してほしいか決めさせるべきである。私の保険会社は1億チャット以上の補償は受け入れないが、私はそれよりも大きい額の在庫を抱えている」と述べた。
IKBZのThan Zaw氏は、高い補償額を要求する顧客には、保険会社はリスク分散型の共同保険で対応できるという。
(Myanmar Times 2016年 1月18日版 第9面より)