懲役刑がミャンマーの労働者に下る

3人の工場労働者に昨日、違法な抗議を行ったとして、抗議の約1年後に、4カ月間の懲役の判決が下った。
Ford Glory縫製工場の元労働者のMa Win Pa PaとMa Khine Sabel Oo、工場の労働組合長Ko Naing Htay Lwinは、大量解雇に対抗するために、平和的抗議法に違反したとして有罪となった。2014年7月に労働者は、1日1,000チャット(1米ドル以下)の賃上げをFord Glory縫製工場に要求した。その後、工場が賃上げを要求してきた176人の労働者を解雇するというかたちで対応した後、労働者は地区の調停機関に向かった。11月に地域の紛争解決仲裁機関は、Ford Gloryにスタッフを再雇用するよう定めたが、失業している期間の補償をする必要はないとした。労働者は激怒し、抗議を行った。
11月25日に解雇された40人の労働者は、ヤンゴンダウンタウンのMahabandoola通りをデモ行進した。抗議は平和的に終了し、労働者は追加の補償金を受け取っていなかったが工場に戻った。
1月と2月に、(今回)有罪判決を受けた3人の労働者はShwe Pyi Thar工業団地のE-Land工場の外で大規模なボイコットを行う手助けをした。この時1日1米ドルの賃上げを5つの工場に要求した。
その後、工場オーナーと少なくとも1つの大使館がピケラインへの介入を政府に要求し、Ko Naing Htay Lwin、Ma Win Pa Pa、Ma Khine Sabel Ooは、許可なしに抗議を行い、暴動を起こし、意図的に社会の秩序を乱し、抗議手続に従わなかったとして、逮捕され起訴された10人以上の抗議者のなかにいた。
2015年の7月に警察はKo Naing Htay Lwin、Ma Win Pa Pa、Ma Khine Sabel Ooに対して、2014年11月25日のデモ行進に言及し、追加の起訴を行った。他の約40人の労働者も参加したが、逮捕されることも起訴されることもなかった。
「私たちは労働紛争解決法に従って抗議した。法律は、労働者が労働機関に合意していない場合ボイコットできると規定している」とKo Naing Htay Lwinは述べた。
3人の労働者は全員11月のデモ行進に関し、地区事務所からの許可を受け取っていないことを認めた。Kyauktada法廷の裁判官は彼らに、抗議活動に関する規定に違反したとし、彼らは既に仮拘留を受けているため4カ月の懲役期間を与えた。
しかし、彼らは依然として1月と2月のストライキに関連した係争中の訴えで刑務所にいる。
「労働者は当局により無視されたため、私たちは何か行わなければならなかった」とKo Naing Htay Lwinjは述べた。
「それは私たちの冒険と犠牲である。私たちは、おそらく起訴され刑務所に行くことになることは知っていた」。
被告人弁護士のU Yin Aungは、起訴は「ばかげている」と述べた。
「私たちの国では、他の法律と矛盾する法律が多くある。この事件で、私の依頼人は労働法に従ったが、平和的抗議法に基づいて起訴された。これは適切でない」と彼は述べた。
政府が3,600チャットの最低賃金の施行を試みているため、賃金紛争は、未だ継続されている。
Amnesty Internationalのようなグループは、捕らえられている縫製労働者の釈放を求めているが、政府は起訴を継続している。
(Myanmar Times 2015年8月18日版 第3面より)