ミャンマーの軍議員、『安価な』土地賃貸の新たな条件を要求

高級ショッピングセンターの特別スペースは年間54ドル、553エーカーのゴルフコースは年間3850ドル、1.6エーカーの土地に建つホテルは年間4625ドル。これらはマンダレーの管区議会が公表している国有地の値引き率である。
契約は議会における2015-16年度のマンダレー管区政府の事業報告により明らかになった。
2015年12月8日の下院において軍議員Kyaw Naing中佐がこれらの数値を指摘し、国にとってより良い契約となるよう賃料見直しを行うべきだと述べた。彼は、現在の賃料は『非常に安い』と説明した。
全契約は、マンダレー開発委員会と民間企業の間で結ばれたものだ。1990年代に締結されたものは、すべてチャットで契約されており、インフレによって年間の料金の価値が下がる結果となった。その一方で、ここ近年で締結された契約については、なぜこのような低い金額が認められたのか疑問が生じる。
管区政府もMCDCも何らコメントを出していない。ミャンマータイムズもまた関連する企業に取材を申し入れるも応じてもらえなかった。
賃貸契約はショッピングセンターや市場の一部、整備済みの土地、ゴルフクラブ、ホテル、スイミングプール、庭園など種々に渡っている。
国所有の約48,000スクエアフィートある5階建Yadanarpon Super Centreの賃貸料は年間1億4,000万チャット以上であり、同センターの地上階にある広さ162フィートの部屋は年間で70,000チャット下がり、ディベロッパーのMGWがこれに飛びついた。
553エーカーに及ぶYataguntaung ゴルフコースはPhwint Phyo Thit社に年間500万チャットで50年間貸し出している一方で、100エーカー以上あるShwemantaungゴルフコースは、1999年から2029年まで年間2,500万チャットでBest Prime社傘下の合弁企業が借りている。
1.65エーカーを有すホテルマンダレーは、1996年から年間2,800万チャット以上でAK社に貸し出されている。同社は同様に1996年から、年間2,700万チャット以上で4.25エーカーに及ぶMinthargyiホテルを借りている。2007年にはNadimyanmarホテルと1.636エーカーを年間約600万チャットで貸す契約を結んでいる。
広さ4.13エーカーに及ぶYadanarpon スイミングプールとレクリエーション施設は2014年から2019年まで賃料年間4億8,000万チャットである一方、14.4エーカーあるCity garden運動場は2012年からの10年契約で、賃料は年間2,600万以上である。
その他ミンガラーマンダレー事業における土地・建設に関する契約は、Shinphyukanゴルフコース、ノーベルミャンマーホテル、カンドジー湖周辺のレストランだけでなく住宅開発とAccorホテルまで及ぶ。
同報告書ではZegyo マーケット、Mannmyanmarプラザ、ミンガラーマーケット、Chan Mya Shwe Pyiマーケット、ティリミンガラーマーケット、Nanshayマーケットに関する土地・建設契約の詳細が記されている。
また宝くじ店、喫茶店、写真印刷店、園芸店などに対する約70店舗以上の賃貸契約も記されている。
2015年12月1日、ヤンゴン開発委員会が管理する公園が最低レートで賃借されていることが明らかになった。
Zaykabar社(オーナーKhin Shwe氏)が、年間3,000万チャットでカンドジー湖周辺の土地25エーカーを借りている一方で、8つの企業は1エーカーあたり年間1,200万チャットでMya Kyun Tha 公園の土地を借りる69年間契約を結んでいる。
ヤンゴン市長Hla Myint氏は、Zaykabar社との契約に関し、10月に契約を見直し、2倍の額となる年間6,000万チャットの賃料で再契約したと述べている。
監査人のMyint Aung氏は、Zaykabar社は公園を又貸しにより年間10億チャット以上利益を得ていると述べた。
(Myanmar Times 2015年 12月18日版 第4面より)