NGO、ミャンマーのシャン州の子どもたちに発言権を与える

シャン州の子どもたちは、自身の権利を訴えるよう促進されている。子どもの権利の促進に取り組んでいる現地の組織は、トレーニングプログラムをKyaukme郡のNawnghkio地区で広げようと取り組んでいる。
マンダレーに拠点を置くYankin Groupの事業マネージャーDaw Ei Khine Winは、先週ミャンマータイムズに、トレーニングは5つの村に拡大すると話した。事業は既にTaung, Bu Tar, Kone Sone 村で進行中である。
トレーニングは、1991年にミャンマーが批准した子どもの権利条約に焦点を当てており、また、大人に対して、条約違反について当局への報告方法を教えていると彼女は述べた。
Yankin はワークショップとディベートの企画に20万チャットを費やす予定で、また、自分たちの権利について声を上げるために、子供たちの参加を促進する。
子供たちはまた、村の図書館を運営するためのトレーニングを受け、村のイベントに参加するときのクラブを組織することについて学ぶ。
「トレーニングの最初の段階では、子どもたちは発言する勇気がなかったが、現在、彼らはピア・ラーニングを始め、両親の参加を手助けすることができる」とDaw Ei Khine Winは述べた。
紛争、貧困、移動機関の不足のため、いくつかの少数民族の地域では、教育と医療サービスへのアクセスが困難である。
主な問題は子供たちと大人が問題について、特に児童労働の問題に気づいていないことであるとYankin Groupは述べた。両親は、身体能力を超える仕事を引き受けるため、子どもを必要としているとDaw Ei Khine Winは述べた。
「多くの両親は、子供たちが家業を手伝うことを認めているが、彼らは子どもたちが4時間しか働くことを認められていないことを知らない」と彼女は述べた。
Shan,Danu, Maung Siを含めた現地の少数民族のほとんどは農業に従事し、教育の重要性を重視しない傾向にある。Maung Siのように、「権利」という言葉を持たない民族もいる。彼らの宗教では避妊を禁じているため、大家族になる傾向にある。
同グループは、ほとんどの人がミャンマー語を話せない地域での活動は、課題があり、評価とフィードバックを行うことが困難であると、事業コーディネーターのDaw Nyo Mi Hlaingは述べた。
「家族は、たくさんの子どもや家族を養うのに苦労しており、教育に関心を持てない。彼らは権利を平等に得ていないと言うが、それに関してどうすればいいのかのアイデアを持っていない。彼らは、子供を虐待しているということを知らない」と彼女は述べた。
同グループは、プロジェクト地域で収集された情報とフィードバックを共有するために、来月シャン州のタウンジー地区で、メディアディスカッションを開催する。
他の組織は、チン州、ラカイン州、モン州、シャン州で、若者の参加を促進することによって、子どもたちの権利についての啓発活動を促進するために、活動している。
ミャンマーは、子どもの権利条約に準拠した法律を導入する義務があるにも関わらず、1993年の児童法を含めた法律の枠組みは、完成には程遠い。子どもの権利のために存在している既存の法律の施行は不十分である。
UNICEFは社会保障・救済再復興省と共に、ミャンマーの児童法の精査を行い、国際水準を満たすものにするために取り組んでいる。
(Myanmar Times 2015年7月21日版 第5面より)