ミャンマー国営航空、外国の空に再び飛び立つ

国営の航空会社であるミャンマー国営航空(MNA)、前ミャンマー航空は昨日、20年ぶりに国境を越えて飛んだ。
昨日ヤンゴン国際空港からシンガポールに向けて午前10時15分に飛び立った国際便就航67年になる航空会社は、地域内での競争の激化を受け、外国人旅行者の歓心を得て、サービスを改善するために数百万ドルかけたブランドの転換の真っただ中にいる。
昨年MNAはブランドのイメージチェンジに着手し、12月には新しい路線をプロモーションし、また航空機の追加を発表した。MNAによると、企業の構造レベルでは、国営に留まりながらも、政府の管理下にある営利目的の存在として運営されている。
企業によるシンガポールへの新しいサービスは、2016年の就航が進められている5つのアジア太平洋ルートの一つであり、1993年以来、MNAの最初の国際便となる。運輸大臣のU Nyan Htun Aungによると、同社は、シンガポールへの路線のほうが長距離で、空港の国際接続が良いため、バンコクを超えてライオンの都市を選択した。
バンコクは、ヤンゴンに近接していることから、優先順位は高くないと、彼は述べた。
「とても多くの小規模な航空会社がヤンゴン-バンコクルートを運航しており、私たちは多くの競合他社と競争したいとは思わない」と彼は述べた。優先順位が高いのはシンガポールで、次に台湾の台北、中国の香港である。
MNA最高経営責任者のThan Tun機長 は、12月の第一週に香港と台北に飛行することを目標にしていると発表することによってこの計画について繰り返し述べた。
その一方で、MNAの新しいボーイング737が、シンガポールルートを飛行すると、彼は発表で述べた。6月にミャンマーに着陸した機体は、近いうちに新たに9機加わるだろう。MNAの2機目の737は10月の予定である。
他の6つの機体は国内線の路線に利用され、2016年より前に2機が加わる。
新しいブランドは、「地域において強い競争力を持ち、国旗を掲げるのに相応しい航空を国に」与えたとThan Tun 機長は昨日の発表で述べた。
同社によると、オンラインでの予約や支払いのためにウェブサイトを構築するなどの新しい技術もアップグレードに含まれる。また、航空会社はエコノミ-、プレミアムエコノミー、ビジネスクラスのクラスごとに航空券を提供する。
ミャンマー国営航空会社は以前のイメージをアップグレードした。同社は、1948年に、ミャンマー民間航空会社として19空港への国内線サービスとして開始し、1950年には、バンコク、カルカッタ、チッタゴンへのフライトを開始したと述べた。
2年後に航空会社はビルマ国航空法に基づいて生まれ変わり、41年に亘って国際線が運航された。
1989年から25年間、ミャンマー航空の名前で運航し、昨日までの22年間は、国内線のみ運航していた。MNAは現在、ミャンマーの26のどの航空会社よりも多くの国内線路線を提供していると断言している。
ミャンマー国営航空会社の国際競争への飛躍は、国にとって重要な節目となった。以前ミャンマータイムズで報告された通り、ホテル・観光省は今年、ミャンマーに来る観光客は450万人から500万人と予想し、2020年までに750万人になると予測している。
大臣のU Nyan Htun Aungは近い将来外国人旅行者数が25%以上増加すると予測し、選挙の結果が、国を訪れる旅行者や外国人観光客を先導するような、ミャンマーの良いイメージを促進することを望んでいると付け加えた。
ヤンゴン-シンガポール間のフライトは、土曜日を除き毎日運航される予定である。毎日の運航は10月下旬に開始されるだろう。ルートは、現地時間午前10時15分にミャンマーを出発し、復路便は、現地時間午後5時30分に到着する。
航空券価格は、ヤンゴンからの往復239米ドルとシンガポールからの往復289シンガポールドルで提供するライバルとの競争だが、LCCのプロモーション価格はこれを破った。
(Myanmar Times 2015年8月18日版 第9面より)