最低賃金案3,600チャットに対する様々な反応

全国の最低賃金が1日3,600チャット(3.2米ドル)で調整されている提案に対し、使用者は反対活動を続けると述べるなど、縫製工場の労働者と小規模事業者で異なる反応を見せている。
関係者によると、省庁、使用者、労働者団体などで構成されている最低賃金策定委員会は、その金額は正式に発表されていないものの、徹底的な議論を通じて、6月24日に1日3,600チャットで待望の合意に至った。
本案件が議会に進む前に、―それは、2013年に最低賃金額の設定が求められるようになってから、初めての法律の通過となる―、すべての関係者は、提案を受けた対応のために2カ月間の猶予がある。
縫製業は議論が激しいセクターのひとつで、雇用者は2,500チャットという低い最低賃金を要求している一方、労働者は4,000チャット要求している。
Thiri Sandar Garment and General trading社の社長であり、ミャンマー縫製業協会(MGMA: Myanmar Garment Manufactures Association)のシニアメンバーであるDaw Htay Htay Ayeは、提案された額の賃金を支払う余裕はなく、MGMAが議論したように、2,500チャットを望んでいたと述べた。
「まだ交渉段階であるため、私たちは対応の準備をしている。最低賃金はまだ決定されていないが、決定されたときに、その額で生き残れるかどうか検討する」と彼女は述べた。
E-landミャンマー縫製工場で労働組合リーダーのKo Kyaw Lwinはミャンマータイムズに、工場労働者の大多数はより高い額を主張しているものの、3,600チャットに合意していると話した。
「私たちはその金額で合意している。4,000チャットの要求より大きく下回るわけではなく又1日8時間の賃金であるため、公正だと思う」と彼は述べた。
Yes One縫製工場の労働者Ma Win Theingiは、全てを受け入れていないものの、その取引には応じるつもりだと述べた。
「合意に基づいて、適切な賃金を支払わないといけない場合、オーナーはより多くの生産量を求めるため、私たちは更に多くの生産量を可能とするために賃上げについてオーナーと交渉を行わなければならない」と彼女は述べた。
しかしTai Yi工場労働者のMa Yin Ayeは、金額が十分でないため委員会に異議を示すことを計画している」と述べた。「今すぐに異議を唱えるつもりだ」と彼女は述べた。
ミャンマー労働組合連盟のメンバーMa Sanderは、提案には合意したが、初めの段階では、使用者と労働者の間で、問題が生じる可能性があると述べた。
労働組合は、これまで以上に積極的な役割を担っていると、彼女は述べた。更なる生産性のため、使用者と労働者の間で賃上げの交渉がなされるようになると、その役割は、より明らかになるだろうと彼女は述べた。
「オーナーがさらに支払う場合、私はさらに労働に励むことを約束する」と彼女は述べた。
手作りキャンディーの生産者Ko Zaw Gyiは、労働者に最低賃金を支払うつもりだが、残業代の金額決定については懸念していると述べた。彼の工場の労働者は現在、月80,000チャットの基本給で12時間以上働いている。いかなる高コストも消費者に転嫁されることになるだろうと彼は述べた。
ヤンゴン外の地域からの見方では、前向きに捉えられているようだ。
Hpa-anにあるZabudate rubber栽培場のオーナーU Khin Kyuuは、カレン州のゴム栽培場は一日最高7,000チャットを賃金として支払い、最低でも4,000チャット支払っていると述べた。その額より少ない賃金しか支払わないオーナーは、労働者を探す上でトラブルを抱えると彼は述べた。
マグウェ管区のPakokku地区の農作物業者のKo Zin Min Tunは、同じセクターのブローカーは、提案された金額が現在の賃金レベルと大きな相違がないため支払う余裕があると述べた。「私たちは賃金額の合意を歓迎する」と彼は述べた。
(Myanmar Times 2015年6月26日版 第5面より)