グローバルトレジャー銀行、民間セクター競争に参入

グローバルトレジャー銀行は、かつての国営ミャンマー畜水産開発銀行としてのアイデンティティから脱し、民間の銀行として設立した2013年に、新しい名前で参入した。
畜水産・地方開発省の下運営されている国営銀行から民間の銀行への方向転換は、依然として課題を抱えている。
広範囲で成長し続けている支店のネットワークは引き継がれているが、電子銀行決済に変わるよう押し進められていると副社長のU Zaw Winは述べた。現在106の支店があるが、2015-16年度の間に150に届くことが目標である。
銀行の本店はPadedan 地区のMerchantストリートとShwe Bon Thar ストリートの角にある粗雑に改装された2階建ての建物で、そこは市の金融の中枢であったところであり、未だ多くの銀行が強い存在感を示している。建物自体は社会主義時代から存在している。そして、以前はミャンマー投資委員会の拠点であり、畜産省から借りていた建物である。
ヤンゴンオフィスは他のグローバルトレジャー銀行の支店と比較して小さく、送金業務のためにデザインされたものより大きい。ヤンゴン及び郊外の支店は、たいていビルやアパートの1階の小さな部屋に、約12人のスタッフを置いたとても質素なものである。
「私たちの最大の収入は送金業務によるものなので、できる限り支店のネットワークを拡大している。しかし今後は、私たちは、ITシステム、スタッフの人数及びサービスなど、銀行の質を重要視していく」とU Zaw Winは述べた。
グローバルトレジャーは、主要な銀行システムだけではなく、カード決済や電子決済の導入を考えているが、そのプロセスは簡単ではない。
銀行のデジタル化計画の課題は、国家がその拡大を後押しするよう引き付けることである。
「スタッフは大手銀行に移ってしまったので、このビジョンを実現するためITの専門家と他のスタッフを募集している」と彼は述べた。
銀行に伝来しているものは漁業事業者と強く一体化しており、それは省の管轄下にあった時代から生じている状況である。U Zaw Winは、銀行ローンの30%が水産業に行くと述べた。
最近は、銀行は顧客の拡大を試みている。
「銀行が公になった時、株主の多くは様々なセクターから現れた。しかし私たちは漁業事業者と強い関係を持っている」と彼は述べた。
国営のRural Development銀行は漁業事業者にとって主な国営機関になっているが、事業者の多くは民間の銀行にも乗り気である。
グローバルトレジャーは依然として、公的銀行としての遺産を超えるよう進んでいるところである。
「私たちの活動のすべては現在、株主に示されている。それは私たちが省で働いていたときや、半官の銀行だったときと異なっている」とU Zaw Winは述べた。
グローバルトレジャー銀行はさらに、金融機関法の草案が通過した場合に有効となる新しいルールに対する準備を行っている。
2015年3月の時点で、振り込み済み資本金は540億チャット(4,800万米ドル)であるが、700億チャットに増加させるよう取り組んでいる。さらに草案に従って、現在19人いる取締役を5から8人に選りすぐらなければならない。
銀行はさらに内部取り組みのいくつか、特に、前年度7.26%であった不良債権率などにも対応していく。これを減らすため顧客と共に動いているとU Zaw Win は述べた。
グローバルトレジャーは2013-14年に、5番目に高い所得税の納税者であった。
これは、銀行の中でCB及びApex銀行を含めた他の機関よりも高く、唯一KBZより低かった。
(Myanmar Times 6月24日版 第8面より)