チャットの更なる下落

業界ウェブサイトのnaungmoon.comによると、今月、現地通貨は急速に下落しており、非公式為替では、昨日(2015年6月10日)、1ドル1,220チャットにまで達した。
非公式市場で1,137チャットになった6月から、ここ10日間で約7%下落している。
「チャットに対する米ドルの価値は日ごとに上昇している」とFarmer Pho Yar Zar 両替所の所長 U Myo Htweは述べた。
ミャンマー中央銀行が2015年5月29日の発表で、米ドルの引き出し上限を1週間に2回、5,000米ドルまでと発表したことで、起業家は怯えている、と彼は述べた。「ミャンマーのチャットの価値は、その後どんどん下落している」
銀行のドル口座にアクセスできなくなるということは、両替商の需要がさらに高まると彼は述べた。
ミャンマー中央銀行は公式為替レートを維持しており、6月1日は1,095チャットだったが、昨日は1,105チャットだった。公式レートの上下0.8%を超えた取引は違法だが、この規則の行使は不規則である。
現在、多くの主要銀行は正式な中央銀行の為替レートに従っているが、実際にはドルを売っておらず、一方で、いくつかの小規模両替商は、規制を回避し、市場レートを使用することを試みている。
ある貿易業者は、ある顧客は切望しており、外資を手に入れるため巨大な金額を提供すると述べた。「ドルを必要としている人々は、外貨が希少になってきているため、1,280チャットくらいまで提示してくる」と彼は述べた。「ドルの相場は急速に上がるので、あえて多くの取引をしていない」
チャットの価値が下落することですべての事業、特に輸入に頼っている事業は損害を受ける。
ドルに対してチャットは急激に下落しており、現地企業の大きな頭痛の種になっている。輸出事業であっても、機械や製造に必要な燃料などは輸入する必要がある。
U Myo Htweは、多くの顧客は高い値段で輸入商品を購入させられるだろうと述べた。しかし雨季が始まり、仕事はゆっくりと減る時期になったので、燃料などへの需要は減少する。
(Myanmar Times 2015年6月11日版 第9面より)