ミャンマー中央銀行(CBM)は8月13日、13の外資系銀行による輸入貿易金融サービスの提供を許可すると、CBMのU Win Thaw総裁がMyanmar Times誌に語った。
「我々は、輸入貿易金融を含む事業を拡大させるため、優先度の高い13の既存の銀行に許可を与える。以前は、貿易金融は輸出目的でのみ許可されていた。したがって、外資系銀行が輸出入資金を調達できるようにすることによって、銀行は貿易金融サービスの全工程を提供できるようになる」と彼は言う。
この動きはCBMが初めて外資系銀行に輸出貿易金融の提供を認めた昨年12月以降に始まった。
ミャンマーでは、外資系銀行はこれまで輸出業者の口座を提供することしか許されていなかった。しかし、現在ではCBMが外資系銀行の口座開設を輸入者に許可することも計画されている。この計画には銀行のサービスの拡大に対する許可も含んでいるとU Win Thaw氏は述べた。
「これはより多くの外貨が市場に流入することを奨励する、理にかなった政策である。経済的に、より多くの貨幣が流入するとインフレのチェックも可能になる」とミャンマー連邦商工会議所(UMFCCI)のDr. Maung Maung Lay副所長はMyanmar Times誌に語った。
輸入貿易金融は貿易を促進し、ガソリンなどの輸入製品の価格を維持するのに役立つと同氏は付け加えた。
外資系銀行には貸し付けが容易でなく、信頼できる輸入企業に限って融資を拡大するかもしれないが、それでも双方向貿易金融を可能にする動きは銀行部門の成長と経済拡大のチャンスであるとDr. Maung Maung Lay氏は言う。
現在、ミャンマー国内で営業する外資系銀行には貯蓄口座やローンなどの銀行サービスの提供が許可されていない。CBMは輸出金融及びホールセールバンキングサービスのみの提供を許可している。
CBMが規制を緩和するにつれて、外資系銀行は最終的にリテールバンキングサービスを提供することができるようになるとU Win Thawは述べた。
将来的には、地方自治体の民間銀行に対しても同様の扱いが行われるだろうと彼は付け加えた。
CBMはより多くのサービスを提供するため外資系銀行のライセンス申請に対応し、許可すべきかどうかを検討中である。しかし、まだ決定はなされていない。
「我々はより多くの外資系銀行が経済活動に参加するための許可を与えることを計画しているが、それがいつになるかは見通しが立っていない」と彼は言う。
現在、13の外資系銀行が国内での営業を許可されている。経済成長するにつれて、より多くの銀行が国内に支店を開設することだろう。
(Myanmar Times 2018年7月25日版 第5面より)