食品医薬品管理局(FDA)は今年、国境での対応と監視を拡大し、食品、医薬品、化粧品、医療機器の市場販売に関する、より効果的なチェックが可能となる仕組みを導入の予定だ。この計画のもと、研究所完備の施設をカチン州のMyawady郡にFDAが建設すると同局局長のThan Htut氏は述べた。地方自治体は既に施設向けの便利な用地を探すように指示されている。「MyawadyとMuseは主たる懸念であり、我々はMyawadyの同様の施設の建設予算を既に要求済みだ。現在、我々はモバイル・ラボラトリーを運営している」と同氏は説明した。ひとたび施設が建設されて職員が雇用されれば全ての試験と検体分析を各地区で行うことが可能で、市場で合法的に販売できる資格の証明も可能となると同氏は述べた。FDAは既に全国の各事務所で31施設を運営中で、最終的には24施設の増設を計画している。
FDAは今年、規定に沿って違反者に対して厳しく対処するとThan Htut氏は強調した。「我々は調整と遵守のための十分な時間を付与したし、2016年から指導も行ってきた。市場での監視をさらに強化することができれば、不適格な品質の製品の市場流入をより効果的に制御できるようになる」と同氏は述べた。
FDAは昨年、違反者9名を訴えるとともにドラッグストアの91ライセンスを一時的に取り消した。 8店舗が告発され、15店舗が法律違反として閉鎖が命じられた。一方ネピドーにおいては、その危険性について新聞に掲載の警告にも関わらず、FDAは市場で安全でない化粧品を発見した。FDA局長のTun Lin Aung氏によると、タイと中国から輸入の23の異なるブランドの化粧品が市場で販売されている。Snail White、New Citra、Collagen Plus、Polla Gold、Gold Face、Nineteen、Yanhee、Quian Li、Due and Jiaobiといったブランドが9店舗から押収され、その内訳は、Myail市場で4つ、Thabyaykone市場で2つ、Pyinmana市場で2つ、Inngyin市場で1つであった。「水銀、ハイドロキノン、ステロイドといった危険な化合物を幾つかの化粧品から研究室の検査で発見した。内報に引き続いて我々は抜き打ち検査を行い、これらの市場から23の危険なブランドを押収した」とTun Lin Aung氏は述べた。
2つの医薬品も化粧品として販売されていた。「薬の1つはClobetamil-Gと呼ばれるが、ミャンマーの医薬登録番号はない。国境から来ているが、化粧品として使用することは法律上できない。たとえそれが薬として使用されても、副作用のために、2回以上の使用ができない」と同氏は付け加えた。また、186本のClobetamil-Gが没収されたと語り、同氏曰く「我々はネピドーにFDA委員会を設置し、危険な化粧品に対して講じるべき措置を決定するだろう」とのことだ。それら化粧品の価額は300万チャットと見積もられることを同氏は述べた。
(Myanmar Times 2018年1月17日版 第4面より)