First Myanmar Investment Limited (FMI)と、Yoma Strategic Holdingsの観光事業部門であるMemories Group Limitedは本日、シンガポール証券取引所で取引を開始する予定だ。1株あたり25シンガポールセントの値が付いた新規の計4億2600万株を株式申込人に発行し、740万株のベンダープレースメントを同価格で売却した。同社は当該権利行使によって総額1065万シンガポールドルを調達した。
Memories Groupは初めてミャンマーに焦点を当てた近代的な観光関連ビジネスだ。同社は体験型事業、サービス事業、ホテル事業の3つの主要部門で構成され、体験型事業部門は、バガンとインレー湖の熱気球便を運営するBalloons Over Baganと、バガンのニャウンウー地区にある商業・観光関連のホスピタリティ産業開発であるBagan Landから成る。一方、サービス部門は、ミャンマーのカスタムツアーの設計および実施に特化したAsia Holiday旅行代理店から成る。ホテル部門はカレン州のHpa-An LodgeとヤンゴンのHlaing Thayar地区のPun Hlaing Lodgeから成る。
Memories Groupが上場すれば、シンガポール証券取引所に上場するミャンマー初の観光企業となり、証券取引所上2018年最初の企業となる。この上場は、マレーシアの不動産デベロッパーSee Hoy Chanの支援を受けて、同取引所に上場の投資持株会社SHC Capital Asiaのリバース・テイクオーバー(RTO)を通じて行われた。SHC Asiaは、ヤンゴン証券取引所に上場の地元コングロマリットのFMI、在シンガポールのYoma Strategic、そしてExemplary Venturesから、Memories Group事業を11月に6,970万シンガポールドルで買収した。
「観光は長年に渡り到着観光客数が大幅に増えたミャンマーの成長の牽引役となるだろう」とMemories Groupの会長であるSerge Pun氏は語った。Pun氏はFMIとYoma Strategicも統括しており、同氏曰く「ミャンマーの新しい観光地を開発する戦略はあるものの、RTO後は一連の観光関連業の買収を通じての拡大に乗り出したいと考えている。これらの買収を通じ、業界での存在感を強め、観光関連業のリーディングカンパニーとしての地位を高めることを願っている」とのことだ。
(Myanmar Times 2018年1月5日版 第8面より)