Hello Cab、不公平な競争のためGrabを告訴、政府に規制の作成を要求する

現地タクシー運営業者Hello Cabは競争法の下、シンガポールの乗車アプリGrabが不適切なデータの使用を行っているとして告訴していると、Hello Cabが運営するDagon Logistic社の社長Aung Win氏は話した。
今年ミャンマー市場にGrabと同業のUberが来る前、Hello CabとOway Rideの2つの現地タクシー運営業者のみヤンゴンで乗車モバイルサービスを提供していた。
2016年9月に全てが変わった。それは市場に参入する前で、GrabとHello Cabはヤンゴンでモバイルタクシーサービスを提供するために協力の可能性を議論していた。取引の一環として、Hello CabはGrabに、彼らの戦略とヤンゴンタクシー業界に関するデータを共有した。
「私たちは9月にGrabと協力に関する議論をした。非開示契約に署名した後の10月に、彼らにデータを与えた。しかし、私たちはGrabからその後返答を得られず、私たちが共有したデータを彼らは返還しなかった。そのため告訴を決意した」とAung Win氏はいう。
Grabがヤンゴンでモバイル乗車タクシーサービスを開始した3か月後の2017年7月に、Hello Cabは初めてGrabを告訴した。5月には、Grabは現地市場でアメリカに拠点を置く競合他社Uberと合流した。以来、シンガポール会社はHello Cabに対して返答してこない」とAung Win氏はいう。
「新たな市場に参入する際、運営業者は非常に重要であるデータを必要としている。Grabは私たちのデータを取得し、その情報を元に現在市場で運営している。私たちは既に警察に訴えを提出している」とAung Win氏は述べた。
2015年2月に制定された競争法の下で、企業は競争相手のデータを使用したり取得することはできない。違反した場合、2年間の懲役または1,000万チャット以下の罰金、またはその双方が科せられる。
連絡を取った際、Grabの広報担当者は「主張の根拠は何もなく、私たちはこの問題に関して当局と十分に協力している。Grabは反競争的行為は行っておらず、市場力に基づき事業を行っていると信じている」と話した。

公平な競争
GrabとUberがヤンゴンで運営を開始して以来、Hello CabとOway Rideは政府に可能な限り早く同業界を規制するよう促していた。
法律によると、市場価格以下で販売することにより、企業は市場シェアを競うことができないと指摘している。「しかしGrabとUberは料金を非常に下げ、私たちは競争できない」とAung Win氏はいう。
「私たちは彼らが来る前から事業を運営していた。ヤンゴン市場で2年間の経験があり、またミャンマー国民でもある。業界が公平な競争を確実にするために規制されない場合、私たちは廃業しGrabとUberはタクシー業界を独占するだろう」と彼は述べた。
これに応じて、Grabの広報担当者は価格設定モデルに基づき説明し、「料金は市場のリアルタイムの需要に応じて変動する。私たちは顧客にとって最高の乗車経験を提供するための努力を、すべての乗車会社に奨励している」と述べ、更なるコメントは拒否した。
モバイル乗車サービスの4事業者間の公平な競争を確実にするため、政府はヤンゴン管区輸送当局と共に業界を規制する新たな規則を実施するという。
今月早期に、電気・産業・輸送・通信大臣のNilar Kyaw氏はヤンゴン議会で、乗車事業に関する規制が間もなく設定されると述べた。
2015年には、2,000のタクシーがHello Cabのモバイルアプリを使用していた。この数は現在減少しており、Hello Cabはアプリは時代遅れとなり、使用者にとって更に便利となるソフトウェアのアップグレード手続きが年内に進められると述べた。
これとは対照的に、Grabは4月に開始してからヤンゴンで最大6,000人のタクシー運転手を募集している。それにもかかわらず、サービスは運営から最初の数カ月間で乗客から多くの不満を受け取ったと報告された。
4事業者全ては様々なプロモーションを通して料金を低くすることにより、激しく競争している。
*この話はHello Cabが最初に報告されたMOUではなく、Grabとの非開示契約に署名したことを明確にするため編集された。
(Myanmar Times 2017年12月18日版 第7面より)