政府の発言にもかかわらず、ミャンマーはビジネスランキングから転落

世界銀行のビジネス環境ランキングでミャンマーを上位に押し上げることが政府の目標だったにも関わらず、昨年から1つ順位を落とし、アセアン地域内で最下位だった。
火曜日に公開された世界銀行のビジネス環境ランキングで、ミャンマーはビジネス環境全体で190か国中171位と、昨年のランキングから1つ順位を落とした。
同国の順位はスーダン(170位)とリベリア(172位)の間である。東南アジア及び太平洋地域の中で最下位であったティモールレストを除き、アセアン加盟国の中で最低の順位であった。またアフガニスタン、バングラデシュ、ティモールに次いで、アジアの中で4番目に低い順位であった。
経済は1から190のビジネス環境でランク付けされる。ビジネス環境ランキングで上位ということは、規制環境が現地企業の設立及び運営のより助けになることを意味する。
ミャンマーが順位を落としたのはこれで2年連続である。同国は早期に注目すべき改善を行い、2014年の報告の182位から2年後には167位と飛躍した。しかし昨年170位に戻り、現在は171位である。
副大統領のMyint Swe氏は7月20日に、政府は今後3年間で170位から100位以内というランキング上昇を目指すと述べた。ミャンマーは大きく躍進する代わりに数値的事実上悪化しているため、目標達成できる方法を探さなければならない。

世界銀行の指標
世界銀行ランキングは各トピックに平等な重さが与えられ、いくつかの指標から成る10のトピックのフロンティアスコアを集計し分類することにより決定される。
大雑把に言えば、ミャンマーは1箇所落とした。しかし報告は10のトピックに基づいており、どの分野が下がったのか見極めることが重要であると、DICAのThan Aung Kyaw氏は述べた。
「個々のトピックの改善と悪化を研究しなければならない」と投資企業管理局(DICA)副局長Than Aung Kyaw氏はミャンマータイムズに語った。
ミャンマータイムズは、以前の報告と最新の報告の10分野全てでミャンマーの成果を比較した。順位は10分野のうち7分野で下落していた。
同国は「不動産登記」の1分野でのみ、143位から134位に改善していた。「破産解決」及び「契約執行」は、それぞれ164位と188位にとどまった。
事業設立、建設許可取得、電力事情、資金調達、少数株主保護、納税、貿易環境を含む残る7分野で同国は順位を下げた。
ミャンマーとは別に、順位を下げたアセアン諸国はフィリピン(99位から113位)、カンボジア(131位から135位)、ラオス(139位から141位)である。
これに対し他のアセアン諸国―マレーシア(26位から24位)、タイ(46位から26位)、ブルネイ(72位から56位)、ベトナム(82位から68位)、インドネシア(99位から72位)は順位を改善し、シンガポールはニュージーランドの次の次点の地位を奪った。
(Myanmar Times 2017年11月3日版 第10面より)