ヤンゴン市開発委員会(YCDC)は、市内高層ビル建設の許可が申請者に与えられるまでの長い待ち時間を調査すべきと、ボダタウン地区議員Thet Tun Win氏はヤンゴン管区議会で述べた。
現在、YCDCにより建設許可が申請者に与えられるまでに少なくとも1年かかっており、無駄な支出の超過と収入の損失につながっている。
「私が知る限り、YCDCは面積の調査と測定に3か月かかり、申請者の建設提案を検討するのに1か月半かかる。水道水の配給、セスピット、パイプラインの評価には、2~3か月かかる。エンジニア局からの正式な確認に2カ月かかるが、委員会からの最終承認は更に2~3か月かかる」とThet Tun Win氏はいう。
結果として、多くのディベロッパーが正式な許可を受け取る前に、建物の建設を進めている。
しかし、過去はこのような状態ではなかった。「2010年までは、YCDCエンジニア局から建物の建設を開始する許可を得るのに、3か月しかかからなかった」とThet Tun Win氏は話す。
「現在、申請手続きは多くの工程を含む。YCDCはこれを考慮し、関連部署に手続きの迅速化を促すべきである」。
物事が改善しない場合、手続きは更に時間がかかるだろう。申請者が税務債務を清算した後にのみ許可を与えるという新規則は、事態を更に引き延ばす可能性がある。
手続きを迅速化する1つの方法として、承認プロセスを減らし、意思決定における部局長の削減を行うことであると、Thet Tun Win氏はいう。
しかし、申請者自身にもより厳格な措置が取られるべきであると、ヤンゴン市長Maung Maung Soe氏は会議中発言した。例えば、必要書類が揃っている場合、許可は短い期間で得ることができる。
「私たちは常に申請者に、提出する前に書類を揃えるよう促している。時々申請者は必要な適切な書類を探すのに多くの時間をかけている。私たちは、各建物の品質と適切な住居環境を確保するために働いている。しかし私たちは時間を多くかけず、手続きを短縮化するための解決策を模索している」と彼は述べた。
一方で、正式な許可を受け取る前に建設を始めているディベロッパーに対して措置が取られる。「2017年7月までに、許可を待たずに建設を開始した1,516のディベロッパーと、違法な建設を行った575のディベロッパーに対し措置を取る」とMaung Maung Soe氏は述べた。
(Myanmar Times 2017年10月6日版 第8面より)