新しい関税システムによる初期トラブルはもう起きない

物流配送会社によると、国内における新しい自動関税システムは、もう初期トラブルがなくなり、ヤンゴン港にて導入されているが、国境地点においては、まだ導入されていない。さらに、現在のデータ入力プロセスは、配送業界において、重大な問題を残している。

2017年1月、ミャンマータイムズは、初期トラブルとは、積荷の通関における待ち時間が、短縮化するはずが、長期化している点であると述べた。国境を越える取引者は、インターネットアクセスの欠如により、まだ、システムを導入しておらず、訓練は、国全土にわたり導入するためシステムを停止すると上級税関職員は述べる。

新しいミャンマ自動積荷通関システム(MACCS)が昨年11月12日、ヤンゴン地域全土において導入されたが、にも試用期間があったにも関わらず、1月まで、積荷の通関時間は短縮どころか、長期化していた。
実施から10か月、事業主は、状況は改善したと述べているものの、国境を超える取引は、依然として、紙とペンに頼っており、長期の遅れが見られる。
ティラワに拠点を置く大善取締役の矢部智昭氏は、ミャンマ―タイムズに対して、新しいシステムによる、初期トラブルは解決したと述べる。
「2016年末の、MACCS導入期間に混乱はあったものの、数か月以内にスムーズに運営されていた。
「私たちは、現在、MACCSに関して、問題を抱えていない。
「最も注目すべき成果は、MACCSが通関手続きの効率性、予測性を改善したことである。」と彼は述べる。
矢部氏は、新しいシステムは通関手続きにかかる時間を短縮したと付け加える。
「私たちのこれまでの記録は、10日かかったものが2,3日で済むようになったことを示している。」
「この成果は主に、手動のファイリング、提出から、高度にシステム化された電子の文書の提出への変化によるものである。
「運営上、これは、私たちが税関本部、空港の通関に出向かなければならない回数を減らすため、私たち、通関代理店に恩恵を及ぼす。」と彼は続ける。
CEAプロジェクトミャンマー、ミャンマー取締役であるJohn Hamilton氏は、状況は改善したが、MACCSは国境所にていまだ導入されていないため、国境を超える取引は無関係であると述べる。
「通関手続き」は改善している。しかし、国境を超える取引には長期の遅れが見られると彼は、ミャンマ―タイムズに対して、メールにて返答した。
政府は、来年Myawaddy とMuse の両方における国境にて、特別にMACCSを導入する予定である。
Maersk Line Myanmar取締役であり、ヨーロッパ連邦商工会議所物流提唱グループ会員であるFlora Pintusootorn氏は、配送業の観点からみると、MACCSは、全体のプロセスを改善する大きな可能性を秘める。
「過去9か月、すべての関連するものは、新しいシステムに対応し、スピードを改善するための一定のシステムが開始されている。
「私たちは、ミャンマー国内の荷受人が、輸入積荷に対して通関手続きをする時間は、全体のプロセスにて、平均すると、早くなったよう見受けられる。
しかし、いくつかの部門によるこのシステムの導入は、確実に改善されうる。時々、プロセスは、職員が介入すると先に進めなくなり、通関手続きが大幅に遅くなる。」と彼女は述べる。
Pintusootorn氏は、現在のデータ入力手続きは、非効率を引き起こしており、重大な問題である。
「このプロセスにおける別の重大な問題点は、ミャンマー港機関の下での、配送代理機関を通した、通関所への配送会社のマニフェストの提出プロセスである。」
「世界中では、マニフェスト情報等のビックデータの入力は、電子データ交換(EDI) により、送られることが通常である。」これは、データのスピード、正確性を保証する。MACCSが導入される以前、配送会社はすでに、EDIを利用し、輸入マニフェストデータを配送代理会社へ送信し、最終的に通関所へ届けていた。
「MACCSが導入されたことで、システムは、データをEDIを利用し、直接、配送会社から通関所に送信することが可能になったたものの、依然として、規則により、データは、配送代理機関に初めに送ってからでなならない。」
「新しいシステムにて必要とされる特定のフォーマットのせいで、配送会社は、今、全てのマニフェストデータを、配送代理機関に提出する準備のため、手動で行わなければならないため、非常に非効率な負担を強いられている。以前より、後退している。」
「これは、配送会社の不必要な仕事を大幅に増やし、不正確な情報の危険性をもたらすだけでなく、それは、同様に、もし、データが、通関手続きにて、不正確だった場合、ミャンマ―国内荷受人に対し遅延、重い罰金をもたらす。これは、依然として、解決されなければならない大きな問題である。」と彼女は述べ、システムは良い兆候を見せるものの、改善の余地は多くあると付け加える。
「しかし、私たちは、正確な方法で利用され、万全の状態で多くが機能し、可能な限り他者からの干渉を受けない場合のみ、さらなる利益に到達することができる。
「もちろん、プロセスが、すべての人々にとって信頼のある、簡潔なものに保つことがこの先の最も良い方法であるものの、情報の変更が必要とされる時は、柔軟性が選択肢の一つとしてあるべきである。」とMaersk Line Myanmar取締役は結論付ける。
(Myanmar Times 2017年8月21日版 第7面より)