債券取引は、金融市場の発展、経済促進のために必要である

ヤンゴン証券取引所(YSX)上級取締役Thet Tun Oo氏が、ミャンマータイムズに対して述べることには、ヤンゴン証券取引所における、公債の取引を可能にする計画は、進行中である。
現在、ミャンマーには、社債市場が全くなく、最近まで、(長期)公債は、政府により、オークションという形で、国内金融機関にのみ販売されていた。
 7月25日、Kanbawza銀行、Yoma銀行間において国内で初めての、銀行間買い戻し協定取引が実施された。
買い戻し協定は、銀行が、短期的流動性を得るための手段である。銀行間における買い戻し協定取引の下では、銀行は、公債を他の銀行に貸し、規定されたレートにおいて、1日又は、1週間後にそれらを買い戻すことに合意することができる。
公債による、融資は、ミャンマ―において、2015年1月に導入された。初めに発行された公債は、表面利子率7%から9%の3兆6700億チャットの中期公債であった。
その後、表面利子率8.6%から9.6%の1.2兆チャットの(長期)公債が2016年9月に発行された。
一般的に、(長期)公債が、2年から3年の期間なのに対し、中期公債は、3か月から1年の短期間である。
債券市場
現在、公債をYSXにて取引できるよう議論が進められている。
「私たちは、ミャンマ―中央銀行、予算部署と、YSXにおいて、公債の取引が可能になるよう交渉している。しかし、いつから開始されるかは、予測が難しい。」と彼は述べる。
もし、うまく実施されたならば、債券取引は、政府が、新しい資金源を確保するだけでなく、投資家が利子や追加の現金を稼ぐことが出来るようになり、ミャンマーにおいて、金融市場が発展することにつながる。
現在、銀行間における賃貸が認められていることを受け、次のステップは、「国内債券市場を発展させ、外国人の株式市場への参入を可能にすること」であると彼は述べる。
「それらは、事業の資金獲得、経済促進の為に最も早急に必要な2点である。」
資金不足
ミャンマーでは、運転資金又は、事業拡大のためのローンを確保することに関し、よく困難を強いられるため、資金不足は、ミャンマ―における事業にて、重要な問題ある。「事業主は、証券市場が予想以上に発展していないこと、また、債券市場がないことから、資金獲得の為、高額な銀行ローンに頼らざるを得ない。」と国内エコノミストのAung Ko Ko氏は、説明する。
現在、国内銀行は、ローンに対し、最大13%の利息を課すことができる。利子は、高いものの、銀行は、下げることはできない。なぜならば、銀行は、ローンの利子と、預金利子の差額にて稼いでいるからである。ミャンマーにおいて、最低預金利は、8%である。
国内にてインフレがあった背景を踏まえると、銀行にとって、預金利子を引き下げることもまた、困難なのである。計画財務省のデータによると、現在のインフレーション率は、5.43%である。
(Myanmar Times 2017年8月7日版 第6面より)