中小企業を支援していない信用保証保険

信用保証保険は2014年に前政権の下導入されたが、同システムは銀行及び企業から広く採用されていない。結果として、中小企業のための財政支援は不十分なままである。
産業省中小企業開発部署の局長Aye Aye Win氏によると、これまでのところCB 銀行は21人の実業家、KBZでは3人の実業家にのみローンを提供しており、銀行は未だ信用保証保険下の事業を信用していない。
保険会社は2014年5月に、中小企業に対して信用保証保険の販売を開始した。同保険計画は国営企業のMyanma保険会社や民間企業が債務不履行の場合に、ローンの50%を中小企業に払い出し、銀行ローンの担保としての目的を果たすことができる。しかし同計画の開始から1年後、当時副財務大臣のMaung Maung Thein氏は、中小企業は保険を利用していなかったと述べた。
状況はそれから著しく改善されていない。
「銀行は信用保証保険の下、中小企業にローンを拡大することを渋っている。彼らはCPI(消費者物価指数)システムに精通していない。中小企業はローンを受ける準備と資格を取得する必要がある。また彼らは銀行の信用を得る必要がある」とAye Aye Win氏はいう。
担保を使用せずにローンを受け取るには、中小企業は銀行に過去2年間の事業計画と損益計算書を提出する必要がある。しかしMESI Entrepreneur SMEの取締役Zin Phyoe Paing氏によると、中小企業がこれらの基準を満たすことは難しいという。
銀行によると、担保だけでローンを拡大することがミャンマーの中央銀行からの指示である。そのため中央銀行は、中小企業が担保無しにローンにアクセスしたい場合政策を変更しなければならないとミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)の副会長Maung Maung Lay氏は述べた。
ローン拡大に関する特別な規定はないため、民間銀行は個人のケースで彼らの信用に応じたローン基準を管理することが許可されるべきであると、中央銀行局長Win Thaw氏はいう。
中小企業からの提案によれば、民間銀行が中小企業や農業分野にローンの最低率を拡大するための規制が強制的に考案されると彼はミャンマータイムズに語った。
銀行と中小企業間の業務を円滑に進めるには、組織や機関が必要である。必要な構築無しに、資本の流れは経済の開発に十分にならないだろう。
人口能力、言い換えると金融専門知識と技術のノウハウは中小企業の発展にとって不可欠である。産業省の下の中小企業開発起業は昨年、熟練労働者の育成を開始したが、しなければならないことはまだまだある。依然として中小企業や中小企業製品、サービスが他の地域プレイヤーと比較して、国際市場で勝つことができるようになるには長い時間がかかるとAye Aye Win氏は述べた。
2016年10月に、中小企業法が制定され大統領が主導する中小企業中央委員会が設立された。しかし同委員会は2017年3月1日に動き出したばかりである。更に他の組織も法律に従い設立される予定で、現在勢いを取り戻していると彼女は説明した。
不足にも関わらず、セクターにとって良いサインが出ている。会社登記料は10ラックから5ラックに引き下げられた。Zin Phyoe Paing氏によると、現政府には解決しなければならない問題が多く残っている。
「政府が完全な支援を与えることは困難である。彼らはどの中小企業を優先すべきか検討すべきである」。
「中小企業の輸出入を促進することにより国家歳入を増加することは出来るのか。経済を発展させることはできるのか。既存の中小企業が外国企業や産業地帯の技術と力を合わせることを可能にすることは良いことなのか。」と彼は疑問を呈した。
現在中小企業ローンは産業分野の中小企業にのみ焦点を当てている。ローンがサービス系中小企業や貿易系中小企業に拡大することができれば、さらによくなると彼はいう。
情報にアクセスすることは中小企業者にとって必須要件なため、国内全ての中小企業で知識を共有するための方法やプラットフォームが必要である。特にASEAN経済社会が2018年に出現する前に、ミャンマーは中小企業の発展のため努力する必要がある。これらの努力が効果的なら、中小企業は成長し、外国企業の専門知識を得て、ASEAN市場で競争することができる。しかし時間には制限がある。政府は中小企業に対して支援を提供する責任があるが、セクターが独立するには更に時間がかかるだろう。
(Myanmar Times 2017年4月6日版 第7面より)