ラインターヤー第4工業地帯にあるミャンマー・メイソン社が所有するグッドモーニングベーカリー工場で、400人を超える労働者が、経営陣に人員整理されたためにストライキを行った。伝えられるところによると、184人は3月8日に正当な理由なしに解雇されたとのことである。
「労働者の数を削減したい場合は、工場の労働者代表に確認をとる必要があります。この工場は、そのような手続をとらず、だれにも知らせずに突然労働者を解雇しました。」と、工場の労働組合の委員長Zaw Lin Khaing氏は述べた。
工場は、3月8日、184人の労働者をそれぞれの勤続年数に基づく補償金を支払って人員削減することを発表した。
Zaw Lin Khaing氏は、労働組合の執行委員会の多くのメンバーが解雇される労働者のリストに入っており、労働組合を解体しようとしているとして工場関係者を非難した。 現在、彼自身はそのリストには入っていない。
Zaw Lin Khaing氏は、「我々はこれまで何度も法律上の労働者の権利を主張してきたので、工場は我々を恨んでいるのだと思います。」と述べた。
同氏はまた、ミャンマー・メイソン社が所有する他の2つのグッドモーニング工場は労働組合を持っていないものの、同氏の所属する労働組合が労働者の権利を求めて闘う度に、その2つの工場の労働者も権利や手当を享受してきたと指摘した。
第4工業地帯の工場は頻繁に労働者の権利を要求しているから、工場職員は組合を解散させたいのだろうと思うと彼は付け加えた。
ストライキ中の労働者は、工場の所有者が数ヶ月前に、他の2つのグッドモーニングベーカリー工場にベーカリー機器を移したと語った。
「この工場に仕事がないというのは事実ではありません。彼らは私たちの仕事を他の工場に移し、 長年勤めてきた労働者を解雇しました。その一方で、他の工場には多くの労働者がいますし、彼らは新しい労働者も雇用しています。」と同工場で10年間働いているSu Nandar Hlaing氏は、昨日ミャンマー・タイムズに語った。
彼女もまた、経費節減のための解雇者リストに載せられている。
解雇されている者は、10年以上の勤続者が非常に多く、失業すれば経済的に困難な事態に直面するだろうと労働者たちは述べた。
「パンとケーキの2つのセクションがあります。最初に解雇されたのは、ケーキのセクションでした。 だから、私たちはパンのセクションが次のターゲットになることを知っています。」と工場で10年以上雇用されている労働者のYe Htay氏は語った。
解雇リストに載っていない他の労働者も、仲間の労働者が行っているストライキに参加して、184人の労働者を元の地位と給与で工場に戻すよう要求した。
彼らはまた、労働者代表委員会との事前の協議なしに労働者が解雇されることのないように要求した。
郡区労働局職員は、ミャンマータイムズ紙に対し、工場に自動化機械を設置し、もはや単純労働者に依存しなくなったため、法に従い補償金を支払って、労働者を解雇する旨グッドモーニング工場関係者から、3月8日に各労働局に通知があったと語った。
郡区労働局のTint Naing所長は3月9日、ミャンマー・タイムズ紙に対し、「工場が、労働法に定められた適切な補償金を与えるのであれば、工員の削減は可能です。」と答えた。
ミャンマー・メイソン社の総務部長であるWin Naung氏は昨日、係争中につきコメントを差し控えるが、労働者との合意に達した後は声明を発表すると述べた。
ミャンマーメイソン社は、1996年にグッドモーニングベーカリー工場を開設し、その後、ラインターヤー郡区にさらに2つのベーカリー工場を開設した。
(ミャンマータイムズ紙2017年3月10日号第5面より)