ガイドライン違反によりマンダレーのビール工場操業停止

マンダレー地域環境保護局の副局長であるThant Zin Tun氏によれば、マンダレー工業地域にある2つのビール工場につき、既定の廃水処分割合を超えていることが判明し、一時的に操業停止することになった。
 当該工業地域には4つのビール工場があるが、廃水処理に関し生物化学的酸素要求量(BOD)の上限を遵守しなければならない。
 昨日、ガイドラインを無視した2つのビール工場は、地域政府への報告書の提出をしないまま一時的に閉鎖することになるとThant Zin Tun氏は述べた。
 「地方自治局及び産業監督委員会の職員らは、環境保護局と協力して昨年の12月にビール工場の視察をおこなった。
2つの醸造所は産業廃水処理装置を導入しておらず、既定の廃水処分割合を超過していた。そのため、地方自治局と産業監督委員会が行動をとるように要求したのち、私たちは2つのビール工場を操業停止にすることにした。」と彼は言った。
 「操業停止になったビール工場は、廃水処理システムを導入するため、中国およびインドの会社と協力したことから、私たちは現在、地域政府の決定を待っている。」と彼は付け加えた。
資源・環境保護省は、全国的な環境品質管理(廃水排出)に関連して615/2015通知を出した。この通知によれば、ビール工場を含む工業地域にあるすべての工場の廃水処分割合はBOD50と規定されている。
 地域政府による計画にしたがい、直近では工業地域内のすべての工場の廃水処分割合が2016年5月に確認されたが、ほとんどの工場の処分割合は既定値の範囲内にないことが判明した。
 ビール工場は通常高い廃水処分割合を有するが、BOD17,000~20,000を超えていることが分かった。初めて調査が行われた後、ビール工場は8月までに6,000mg/lまでBODを減らすよう指導された。しかし、2つのビール工場は指示を遵守することができなかった。
 「平均的に、廃水処理システムを導入するのに1年から2年ほどかかる。」 Thant Zin Tun氏は言う。
 「操業停止になった2つのビール工場は、従業員が就職先を見つけるのに苦労するであろうし、操業停止中に問題が浮上するであろうことから一時的に操業を許可するように要請したところである。」
(Myanmar Times 2017年2月23日 第4面より)