中央銀行は外国のカード会社に、公平な競争市場を認める方針

CB BankとKBZは、中央銀行がミャンマーで独立した外貨支払会社の運営を許可する決定を出したため、それぞれVISAと提携した。 しかし現時点では中央銀行は、このような取り扱いは公式の方針転換ではなく、4社の特定の企業からの要請に対する個別対応の範囲に留まる旨を明確にしている。
VisaとKBZは、1月12日に両社の提携についての共同プレスリリースを発表した。プレスリリースによれば、VisaとKBZの提携の結果、ミャンマーの人々は、世界中で約4,000万の提携店とミャンマーの3,500以上の提携店で支払いが可能になるとのことである。
「中央銀行による発表以前は国際カード会社は、ミャンマー国内でサービスを提供することはできませんでした。」とプレスリリースでは述べられている。
中央銀行の外為管理部門の Win Thaw局長は、当初、Visaのプレスリリースにコメントすることを拒否した。
彼はその後、同行の決済部門に問い合わせたが、その回答は中央銀行はその件につき、何ら「公式発表」はしていないというものであった。
「中央銀行はすべての国際企業がミャンマー国内での決済サービス業界において業務を行うことを許したというわけではない」「もっとも、Visa、MasterCard, JCB and Union Payはすでに許可申請をしている。」とThan Than Swe局長は述べた。
KBZとVisaの共同プレスリリースには、国際カードプロバイダーはミャンマーでサービスを提供することができなかったとあるが、実際はJCBやUnion Payなどの企業は、現在すでにKBZ、CB Bank、AYA Bankなどの銀行にデビットカードやクレジットカードサービスを提供している。しかしながら、これらのカードはいずれも国際的なネットワークへのアクセスを提供する国際企業とミャンマー国内での決済をサポートするミャンマー決済組合(MPU)というローカル企業の共同ブランドであった。
CB Bankは、2016年6月にMPUとユニオンペイインターナショナルの両方のマークを使用してブランド化した国際クレジットカードを発行した。 その数か月後、今度はAYA Bankが共同ブランドのJCB-MPUカードを発行した最初の銀行になった。
Than Than Swe氏は次のように述べている。
「外国企業は既に地元企業との共同ブランド化を許可されています。 しかし、現在、外国企業は共同ブランドによるカード決済事業ではなくと言って、単独での(国内市場へのアクセスの)許可を求めています。
規制当局はこの要求を認め、MPUと協力しないでこれらの企業がサービスを提供できるように取り計らっている彼女は述べた。
しかし、他の新たな国際的な決済会社が参入するためには、参入前に許可を求めなければならないだろう。
「私たちはこれらの4社に許可を与えているが、他の国際企業も同様に許可を求める場合には、彼らのための平等な競争の場を作らなければならないだろう」
KBZとVisaは、彼らの最初の商品は まもなくリリースされるだろうと述べている。
CB Bankは、1月17日にVisaカードを発行する意向を発表した。KBZの場合と同様に、このカードはミャンマーでのチャット建て取引や海外での外貨支払いに使用することができる。
「誰でもクレジットカードを申請することができますが、申請者の月収などの条件によっては支出額を制限します。」とCB銀行ののゼネラルマネージャー、Zayar Aung氏は述べている。
また、CB銀行は国内のATM端末数を2倍に増やす予定であり、昨日発表されたプレスリリースによると、ATMでのカードレス現金引き出しを促進するためにドイツの会社Diebold Nixdorfと契約したとのことである。 CB 銀行の顧客は、携帯機器を使用してワンタイムPIN番号を生成し、お金を出すことができるようになるだろうと同氏は述べている。
(ミャンマータイムズ紙2017年1月20日号第8面より)