2017年、お金持ちだけが車を運転できることになる、と輸入業者は言う。そして、右ハンドルの車は、以後ミャンマーに輸入することが許されなくなる。
輸入業者は、2015年以降に製造された左ハンドルの車のみ、輸入することを認める政府の政策を批判する。
自動車輸入監督委員会が11月30日、商務省のウェブサイトを通じて、来年の1月1日からは製造から2年以内の自動車だけが輸入できると公表した後、批判が生じた。最近政府が車の大量輸入を認めて以来、(この決断により)ヤンゴンの空っぽだった道路はすぐに車で溢れかえった。政府は毎年の公示においてどの種類の車が輸入できるのかを発表した。
近年、車所有者は古い車を新しい車のかわりに渡すことにより、2011年から2014年の間に製造された1350ccの車を個人使用のために輸入することができる「おんぼろ車」プログラムに貢献している。またこれにより、2007年初期に製造されたトラックも輸入することができる。この場合すべての車が左ハンドルでなければならない。
特急バスは2012年製まで、ミニバスと市バスは2007年製まで遡ることができるが、他の全ての個人使用のための車は、2015年以降に製造されたものでなければならない。輸入業者は素早く反応した。
「輸入業者は、輸入元の国ですでに高額な最近のモデルしか輸入できないことから、車の価格は上昇するだろう。ミャンマーでの税金を加えると、価格は一層高くなる。」とアウンテンタン会社のアヤトン氏は述べた。しかし、少なくとも車の質も高くなるだろう、と彼は付け加えた。
ミャンマー自動車製造販売協会のソートゥン氏は、政府の決定は、輸入車の数を減らすことにより混雑解消を意図したものであると言う。半数以上の輸入車が1300ccのエンジンを有しているという。また「車は高くなっている」と付け加えた。
お金のあまりないドライバーは車を購入することができなくなる、と販売業者は言う。
自動車販売協会のアウンタンウィン氏は「これは富裕層だけが車を購入することができることを意味する」と言う。「政府はヤンゴン市内における渋滞を軽減しようとしている。しかし、この政策は全国で行われる。他の州や地方は未だ車が必要である。」
右ハンドル車の禁止もまた輸入業者を悩ませた。現在走っている多くの右ハンドルの車は日本製のモデルであり、その製造年数にも関わらず高く信頼できると評価されている。
「この新しい政策は、最新の韓国および中国製造の車を支持するだろう。しかし、それらの車は日本製の中古車と同じほど優れてはいない。政府は貧しい人々に安い価格で車を購入させるべきだ。」とアウンタンウィン氏は言う。
(Myanmar Times 2016年12月2日 第8紙面より)