50以上の酒場があるとして有名な、ヤンゴンタームエ地区のKyar Kwet Thitストリートで今週、夕方から何十人もの若者から中年の男性や20代の女性がナイトライフを楽しんでいた。
夜9時頃、顧客は生ビールのジョッキを持ちながらリラックスし、次の注文をする声が明瞭に通りに響いていた。
しかしMaw Shwe Liパブの中では、マネージャーのTin Shwe氏が混乱しパニックになっていた。
その日の早く、彼は、生ビールの販売を止めるよう区域当局から警告書を受け取っていた。区域当局は、内務省のもと軍によって管理されている一般管理局の管理下にある。
通知によれば、FL17ライセンスに基づくバー経営者は、樽生ビールを提供することはできず、違反者は法に基づき処罰されるという。
「先週、地区行政官は酒を供する店と会議を開き、FL17ライセンス所持者はもう樽生ビールを販売することができないと伝え、そして今日は文書を受け取った」「どうしたらいいのか分からない。ビールを飲む人の数を減らしたいのであれば、税を上げればいい」と彼は耐えながら話した。
全国のほとんどの酒場は長年FL17ライセンスに基づき生ビールを提供してきたが、正式には、これは法律により禁止されている。
Tin Shwe 氏は、FL17所持者は常時、外国酒を含め全種類のビールの販売を認められており、ほとんどの酒場がライセンス料として毎年240万チャット支払っているという。
現在、生ビールを販売している約7000のバーやレストランのうち約2500が生ビールの販売に特化して認めるFL9やFL10ライセンスを所持しており、残りの4500はFL17ライセンスのもと運営されている。
樽生ビールは瓶や缶のビールよりも20%から30%利益率が高く、それを飲めるなら、瓶や缶のビールよりも新鮮と感じられるため消費者はほぼ間違いなく生ビールを好む。
一般管理局の局長Hla Win Tin氏は昨日、内務省は今のところ新しい酒類ライセンスを発行する予定はなく、この決定は提供停止を強いられた酒場経営者に大きな打撃を与えることになるだろうと話している。
FL9(外国酒)やFL10ライセンスを持つ施設に対し生ビールの販売を禁止する同省の指示は昨年12月の第1週に発表されており、先日ヤンゴン管区でのみ施行された。
FL9やFL10ライセンス、あるいはFL17ライセンス取得の希望者は、誰かが廃業するまで待つことになろう。
この生ビールに関する内務省からの新しい指示は、全国の酒場経営者に混乱をもたらした。匿名希望の地元の人はミャンマータイムズに、マグウェ管区にある50以上のパブはFL17ライセンスに基づき生ビールを販売していたため閉鎖中であるという、ただしこれらの報告は裏付けがないと話した。
ミャンマーカールスバーグ社の社長Anthony Clark氏は、この政策変更によって誰が得をするのか分からないと話す。
「樽生ビールか否かで販売ライセンスを分けることで、消費者や政府にどんな利益があるかは不明確である。だがこれは樽生ビールで多くの収益を上げているバーやレストランに大きな影響を与える」と彼は昨日述べた。
旧システムの下では、FL17ライセンスを持つバーやレストランは任意の形態でビールを販売する権利を有すると理解され、実務も同じように行われてきた。
「これはビール販売の収益が落ちるだけでなく、生ビールの販売を認めている店に人が流れるため顧客を失う恐れがあることから、FL17ライセンスを持つバーやレストランを潰す恐れがある。また好きなレストランで生ビールを楽しむことができなくなるため、顧客にとっても悪い知らせである」とClark氏はいう。
Hla Win Tin氏によると、内務省は新しい酒類ライセンスと配送に対する運搬許可に関するガイドラインを2015年に発行している。
「樽生ビールは缶ビールと区別される」「これは大規模な政策変更ではない。新しい指示は2015年に出されており、酒場に通知するため全国の地区当局に通知している。いくつかの酒場は既に知っていたと思う」と彼は話す。
彼はまた、「政策が変更された時に問題が生じることは、至極当然である。アルコール政策として明確に示しているように、ライセンスの数は毎年減らす必要がある。過去に樽生ビールの酒場は、ライセンスなしで営業されていた。現在、私たちはより体系的に処理しようと試みている」。
Paing氏の名前で有名な軍複合会社のMyanmar Economic Holdings社は、外国のハイネケンやカールスバーグに市場が開放されるまでの長い間ビール市場を独占して来たミャンマー醸造所の45%を所有している。現在では国で最も人気のあるミャンマービールを販売しておりビール市場の約80%を占めている。
ミャンマー醸造所の副社長サトウテツヒコ氏は、酒場経営者は規則を遵守する必要があるという。「我々は従わなければならないだけであり従うように努力している」と彼は述べた。
ミャンマーでハイネケンの製造・販売を行うAPB Alliance醸造所の社長Lester Tan氏によると、FL17ライセンスを持つ酒場は、今後新しいライセンスが発行される予定がないにも関わらずFL9とFL10ライセンスの申請を行っている。
「すべての法律の強力な施行の結果として、業界内には適切なライセンス無くしてビールを販売することをためらうといった躊躇が存在する。多くの経営者は現在、適切なライセンスの申請を行っている」「同問題が短期的であることを期待しており、現在、私たちは問題を乗り越えるためどのような支援ができるかビジネスパートナーである酒場の経営者らと検討しているところである」と彼は語った。
Tin Shwe氏は、5月に新しくFL17ライセンスを取得した時、誰もこれが生ビールの販売に対応していないことを言わなかったという。
「顧客の大半が生ビールを注文する。当局が販売を禁止するのであれば、経営を続けることはできなくなる」と彼は話した。
Kyauktada地区にあるY2Tビールパブ経営者は、まだ生ビールの販売禁止を伝える文書を受け取っていないため、明確な指示を待っていると話した。
「私たちは、FL17ライセンス所持者は樽生ビールの販売が認められないと聞いた。この地区のほとんどのパブと同様に私たちも同ライセンスに基づき営業しているが、まだ誰も販売を止めるよう言いに来ていない」と彼女は述べた。
Tin Hlaing氏と同様にミンガラータウンニュ地区にあるKandawlayパブ経営者は、7月11日に文書を受け取っている。
「私たちはFL17ライセンスを持っており、今日文書を受け取った。しかし今すぐに生ビールの販売を止めることは出来ない。どうすればいいか分からない」という。
(Myanmar Times 2016年7月13日版第8面より)